恩田陸 『失われた地図』 角川書店

失われた地図

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★★★☆☆
「裂け目」から出る「グンカ」と戦い、その綻びを繕う遼平とその甥の公平、
遼平の元妻である鮎観。
読んでてぞわぞわ嫌な感じのするたいそう不気味な物語。
それはきっと彼らが戦うのが時代の空気だから。
グンカは軍靴だろうし、今の日本においてその響きは決して遠いものじゃなかったりする。
原田マハさんの『暗幕のゲルニカ』を読んだ時も思ったけれど
作家さんが時代の流れに筆で立ち向かう姿っていうのは
本当になんて尊いんだろう。

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【2017/09/23 01:40 】 | 日文 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
瀬尾まいこ 『図書館の神様』 ちくま文庫

図書館の神様 (ちくま文庫)

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★★★★☆
バレー部のコーチになるべく高校の講師として働くことになった清。
しかしなぜか任命されたのは部員が1人しかいない文芸部。
なんともゆるい空気感で読んでて楽ちんでしたー。
そしてゆるい中に結構シビアな事が詰め込まれてて
時折ハッとさせられます。
垣内君のキャラクターがすごく好き。
本って楽しいよねっていうシンプルさがすごく良かった。

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【2017/09/23 01:29 】 | 日文 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
梨木香歩 『f植物園の巣穴』 朝日新聞出版

f植物園の巣穴 (朝日文庫)

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★★★☆☆
植物園で働く男性が陥る不可思議な世界。
そこはいつもと同じようでいて少しばかり様子がおかしい。
忙しいと犬になる歯医者の奥さんを筆頭にゆるりと
世界の境界線をはみ出した人や物や事が起こる。
原因は一体。そして彼は元に戻れるのかー。

うーん。怪異譚かと思って読んでたらちゃんと話に筋が通っててさらに
結構良い話でびっくり。ただ、とっつきにくいというかなんというか
昔の小説を読んでる時のあの独特の読みにくさがなんともかんとも。
久しぶりに本を読んだせいかもしれませんが!

ただストーリー展開は好きです。この結末はすごく好き。
最近とんと本を読めてなかったので、たくさん読んでいきたいもんです。

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【2017/08/22 00:24 】 | 日文 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
有間カオル 『ボタニカル』 一迅社 

ボタニカル

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内容紹介より
樹木医・雨宮芙蓉は、心療内科医・朝比奈の依頼で、奇妙な仕事をしていた。
それは<ボタニカル病>――植物に寄生される未知の病気に侵された人々を診察すること。
様々な患者たちと出会い、彼らを治療すべく奔走する芙蓉。
綴られる四季の最後に秘められていた真実とは――。
せつなくて、あたたかくて、少しこわい、ボタニカル・ミステリー。
あなたはきっと、この結末に、幻惑される。

★★★★☆
少し怖くて、繊細で不思議。でもやっぱり面白い!
植物に寄生されるっていうのが怖いようで、でも
どこかに安心感があるような。
イメージした時の印象がとっても美しいですねえ!
詩的な一冊でした。

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【2016/08/04 17:29 】 | 日文 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
笹本稜平 『分水嶺』 祥伝社

分水嶺

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内容紹介より
風間健介は急逝した父の遺志を継ぎ、広告カメラマンから山岳写真家へと転身した。父の愛した厳冬の大雪山で撮影中、風間は絶滅したはずのオオカミを探す田沢保と出会う。十数年前、遭難の危機をオオカミに救われたという。さらに、彼が亡き父を尊敬していたこと、そして、大規模リゾート開発に絡んだ殺人犯だということを知る。風間は田沢と行動をともにするうちに彼の冤罪を信じた…。

★★★★☆
笹本さんの本はいつでも人生とは何か、
生きるということはどういうことなのかを深く考えさせられます。
決して説教口調ではなく、登場人物の生き方を見て、
自分の有り様を振り返って、あれ?このままでいいのかな?
と、立ち止まる時間をくれるような。

北海道の雄大で寡黙な山と絶滅したといわれているオオカミ、
そして自然の摂理をもはや思い出せなくなってしまった人。

冤罪なのに、それを受け入れ、己のなすべきことに
ただひたすらに邁進する田沢の姿が孤高で尊くって!!!

良いもの読みました。

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【2016/08/03 19:24 】 | 日文 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
『挫折を経て、猫は丸くなった』 新潮社

挫折を経て、猫は丸くなった。: 書き出し小説名作集

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★★★★☆
よっ!待ってました!!
書き出し小説第二弾!!
書き出し小説とは、そのまんま書き出しだけを集めた小説。
既にある小説の書き出しではなく、新しく書き出しだけを創作したもの。
これがまあ、面白いのなんの!笑わせようとしてるものから
シュールなものまで、相続力の翼がはためいて仕方ない!
常連の投稿者さんとかだと、お気に入りの投稿者さんなんかが
出来てきて、投稿者さんの名前を見る前に
これはもしや誰々さんのでは?なーんて楽しみ方も出来るのです。
一作目も大変面白かったので、あわせてオススメ!

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【2016/07/30 09:32 】 | 日文 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
菊池幸見 『走れ、健次郎』 祥伝社

走れ、健次郎

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内容紹介より
このレースはどこかおかしい、何かが違う――
先頭集団が五キロのチェックポイントを通過したとき、地方局アナウンサー桜井剛は奇妙なことに気がついた。 盛岡初の国際マラソン大会。 スタートから男がずっと走っているのだ、沿道を。しかもトップについて! たった一人、誰の声援も受けず、なぜ彼は走り続けるのか? 実況が成功すれば、キー局への移籍も夢ではない桜井は男の存在を無視するが……。 快調にレースを引っ張るマラソン界のエース、大会を後援する大手スポーツメーカー社員、アナウンサーの妻、多くの人たちの想いが、謎のランナーに絡まっていく。 熾烈なレースの行方は? そして男のゴールとは?
やがてその走りは、観る人の心を変えていった――。爽快マラソン小説誕生!

★★★★☆
めっちゃ爽やか!!!なんていうか一陣の風を感じた気分。
まずはマラソンにかける様々な立場の様々な熱い想いに胸を打たれ
寡黙に、ひたむきに走るランナー達の戦い、そして
健次郎の走りに胸を打たれました。
素晴らしく良い読後感に感動。
読み逃すのは勿体無い!

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【2016/07/29 10:53 】 | 日文 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
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