アゴタ・クリストフ 『どちらでもいい』 早川書房
どちらでもいい (ハヤカワepi文庫 ク 2-5)どちらでもいい (ハヤカワepi文庫 ク 2-5)
(2008/05/08)
アゴタ クリストフ

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★★★☆☆
重くて暗くて孤独でやるせない掌編ばかりで
若干絶望しそうになりつつも読み終えると
そこには地平が見えるわけです。
その地平の名をおそらく人々は希望と呼ぶのだ。
・・・って、自分でも何を言ってるのかわかりません。
何かが決定的に喪われてしまっていて
だからといって読者を突き放した感はなくて、
どちらかというとある一定の読者にとっては
それはそれは親和できるものだろうと思うわけです。
そしてこの装丁はマイラブ勝本みつるではありませんか。
あいもかわらず美しい。

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【2008/05/16 21:26 】 | 外文 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
ミヒャエル・エンデ 『影の縫製機』 長崎出版
影の縫製機 影の縫製機
ミヒャエル・エンデ (2006/12/11)
長崎出版
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★★★☆☆
装丁が素敵なので思わずジャケ買い。
かっちょいー。
ミヒャエル・エンデの詩にビネッテ・シュレーダーが
絵をつけたものです。
内容はうーん?って感じなんですが、
箱入りの本というものに弱くて。
なんていうか特別な感じがするではないですか。
箱から本を出すと、またかっちょ良いんです。
布っぽい黒い表紙に、縫製機の絵が刻印されてるんです。
紙質もちょっとざらついててレトロ感が!!
いやー。良い本です。
【2007/09/22 21:55 】 | 外文 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
ジェームズ・クラベル 『23分間の奇跡』
23分間の奇跡 23分間の奇跡
ジェームズ クラベル (1988/07)
集英社
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★★★★☆
新しい先生がやってきてから子供たちの
意識が変わるまでの時間。それがたったの23分間。
古いものから新しいものへ。
もちろん、意識の変容だけを描いたものではなくて
そこにはたくさんの意味がこめられていて、
例えば教育というもののあり方だったり、
国家の脆さだったり、意志の危うさだったり。
子供を大衆に教師を指導者に代えて読むと
それは、なんて恐ろしいことなんだろうって思います。
自由意志の脆弱さ。
とても短い物語なのでぜひご一読を。
【2007/06/18 20:51 】 | 外文 | コメント(2) | トラックバック(0) | page top↑
ジャック・フィニイ 『ゲイルズバーグの春を愛す』
ゲイルズバーグの春を愛す  ハヤカワ文庫 FT 26 ゲイルズバーグの春を愛す ハヤカワ文庫 FT 26
ジャック・フィニイ (1980/11)
早川書房
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★★★★☆
古くからたくさんの人々に愛されてきた歴史ある街・ゲイルズバーグ。
その街が近代化されようとした時に、少しだけ抵抗を試みたー。
街の持つ意志を描いた表題作を含めた10の短編集。
ちょっと不思議で、ありえそうも無いけれど、
でもそんなことがあれば良いなぁと思わせるものばかりでした。
古き良き時代への懐古がそこここに溢れていて、
あぁ、どこの国の人でも
「生まれる時代を間違えた」って思ってる人がいるんだなぁと
しんみりしちゃいます。
ただ、やっぱりアメリカの古き良き時代というものを
イメージしにくかったので
この本の良さを理解したとは言いがたいんですが。

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【2006/11/24 23:58 】 | 外文 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
カズオ・イシグロ 『わたしを離さないで』
わたしを離さないで わたしを離さないで
カズオ イシグロ (2006/04/22)
早川書房
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★★★★☆
追憶の作家、カズオ・イシグロ。
『日の名残り』は私が読んだ本の中で
1、2を争う傑作だと思うのですが、
本作も『日の名残り』と同様に
語り手の現在と回想を交互に描くという構成になっております。
へールシャムという施設で育ったキャシーは
現在は優秀な介護人として働いている。
かつての友人、トミーとルースもまた
彼女の介護を受けることになるが・・・。
へールシャムという施設の特異さ、
その存在の目的が徐々にあかされ、
つきつけられる真実。
小説を読んだという圧倒的な質量感を感じることができました。

以下ネタバレです↓(読まれる方は反転させて下さいまし)
臓器提供の為に作られた彼らにとって、
提供の機会のないまま時間が過ぎるということは
存在価値に対する疑問であったり、
または執行を待つ死刑囚の絶望を感じたりするだろうに
キャシーはただ淡々と日々をこなし、
介護人としての充足を得ている。
それはあまりにも痛ましい。
マダムの展示館の真実が明らかになるとき、
現実が重くのしかかってきます。
倫理観をこんな形で表現できるのは
きっとカズオ・イシグロ以外にはいないでしょう。

充足の読書時間を過ごすことができました。

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【2006/11/20 00:01 】 | 外文 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
デイヴィッド・マンセン 『フロイトの函』
フロイトの函 フロイトの函
デヴィッド マドセン (2006/09)
角川書店
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★★☆☆☆
汽車の中で目が覚めた「ぼく」は記憶を失っていて、
目の前にはフロイトと名乗る老人が座っていた。
催眠術で記憶を呼び起こそうとするが、
気がづくとなぜかブリーフ一枚の格好で・・・。
いや、もうわけわからん。
それでもなんとかラストまで読み進むと、
さらにわけわからん。
献辞のあとの3行の言葉だけでも
充分だったんじゃないかと思わせるくらい。
夢と現と夢の中の夢と、物語と、物語の中の物語と。
混乱しないほうがおかしいってなもんです。

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【2006/10/02 23:19 】 | 外文 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
アンディ ・ライリー 『自殺うさぎの本』
自殺うさぎの本 自殺うさぎの本
アンディ ライリー (2005/12)
青山出版社
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★★★☆☆
む。出張疲れか、久方ぶりに風邪をひきました。
そんなわけでいつになくテンションが低いのですが、
そんなローテンションをさらに下げるのがこちらの
自殺うさぎの本。
本屋さんで見かけてぱらぱらしてたのですが、
うさぎが色んな方法で自殺を試みるという、
なんだかなぁのお話。
お話というよりイラストですかねぇ。
よくもまぁ、こんな方法を思いついたなうさぴょんめ!と
思うくらい多種多様な死に方。
たくさんのうさぴょんがいるのか、
一匹のうさぴょんがたくさん死んだり生き返ったりするのか
よくわかんないのですが、
死んで、次のページではまた新たな方法にチャレンジしてます。
エドワード・ゴーリーが好きな人にはおススメかもしれません。
ゴーリーほどダークな絵じゃないですが。

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【2006/09/09 20:50 】 | 外文 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
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