古川日出男 『アラビアの夜の種族 Ⅲ』
アラビアの夜の種族〈3〉 アラビアの夜の種族〈3〉
古川 日出男 (2006/07)
角川書店
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★★★★★★
夜毎語られ紡がれる物語も
終盤を迎える。
第一の主人公・アーダム
第二の主人公・ファラー
第三の主人公・サフィアーン
彼らの運命が交差し絡まり惑乱する。
アーダム打倒の為に手を組んだファラーとサフィアーン。
彼らを待つものは・・・・。
疾風怒濤の物語、ついに、ついに完結!!
す・・・すごすぎる!!!!
ほんとは言葉も無いくらいなんですが、
でもなにか言いたい伝えたい。
物語の迷宮に迷いこんで出て来れないかと、
魂すわれちゃうんじゃないかと思うくらい熱中して読みました。
語られる世界の奥行き、質量、感じられる量感が
半端じゃないのです。
物語り部が語る驚異の物語にすっかりとりこまれて、
ひきこまれて、囚われてしまいます。
だからP249は悲鳴をあげてしまいました。
な・・・なんてこと!!!って。
そしてP259で大きく安堵。
つ・・・続きは?!それでどうなるの?!
物語だけでなく、現実のナポレオンの襲来は?
アイユーブは何を想うの?!と
次から次へとわいてくる物語世界への希求。
そしてそれが全て叶えられる僥倖。
P267の後ろから4行目『書物とはふしぎです。』から始まる
一連の文章は全ての読書家にとって福音以外のなにものでもない!
ほんっとになんて素晴らしい。
全ての賛辞と賞賛を惜しみなく古川日出男に送りたい。
これだけの世界を築き上げ破綻なく
読者(それもきっと数多くの!)と書物を『特別な関係』にしたってのは奇蹟じゃなかろうか。

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【2006/08/02 21:46 】 | 殿堂 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
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