柳広司 『トーキョー・プリズン』
トーキョー・プリズン
トーキョー・プリズン

★★★★★
元軍人で、私立探偵でもあるエドワード・フェアフィールド。
彼は行方不明になったある人物を探す手がかりを得るために
スガモプリズンを訪れる。
しかし、そこで副所長のジョンソンから
交換条件を飲まされる。
記憶障害のある貴島という男を手伝い、
獄中でおこった密室殺人の謎を解くというものだ。
真相を追うフェアフィールドだが・・・・。
錯綜する謎と思惑。
張り詰めた緊張感。
戦争の影を巧く描きながら、
ミステリーとして完成させた作者の力量!
貴島やフェアフィールドの人物造詣がまた見事なのですよ。
貴島の登場シーンはホームズのそれを
彷彿させて、それだけでドキドキしちゃいます。
キョウコという女性が出てくるのですが、
彼女のおかげで、
暗くなってもおかしくない読後感が
救われたものになってます。
アナグラムや密室といった
ミステリ好きにはたまんない仕掛けも。
最初はちょっととっつきにくい感じがしなくもないのですが、
読み進めて行くに従って
夢中になって、気がつけば一気読み。
貴島の過去に何があったのか、
戦争が彼らにもたらしたものはなんだったのか。
いやー。良いもの読みました。

テーマ:オススメの本の紹介 - ジャンル:本・雑誌

【2006/04/04 21:43 】 | おススメ! | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
| ホーム |