朱川湊人 『わくらば日記』
|Posted:2006/04/08 23:58|Category : おススメ!|
わくらば日記
★★★★★
ある人やある場所を「見る」とその人や
その場所であった過去が分かる美しい姉。
そんな姉を持つ私・和歌子が語り手なのですが、
姉に対する慈しみや愛しさ、時にはちょっとした
嫉妬がしっとりと描かれててすごく良いのです。
語り手にこんなにも好感が持てる小説も珍しい。
姉さまの美しさや、性格の良さも魅力的なのですが、
時折見せるお転婆さなんかにもときめいちゃったりなんかして。
5つの物語に分かれてて
最初、姉さまの能力がワッコちゃんに知らされるところから、
その能力で事件を解決するところ、
さらには殺人事件まで見なければならないところ。
能力を使う姉の苦悩や、そんなことになってしまった
原因であるワッコちゃんの悲しみが
手に取るようにわかって、感情移入しまくりでした。
物語が進むごとに2人が成長していく様も楽しいです。
脇役の面々も魅力的で!
朱川湊人、今私の中でかなり好きな作家さんになりつつあります。
以下ネタバレになりますので、
お読みになった方のみ反転させてどうぞ。
っていってもそんなたいそうなことは書いてないんですが。
『流星のまたたき』
で、笹森さんが100枚の年賀状を姉さまあてに
残すシーン。
不覚にも泣いてしまいました。
姉様が100年も生きられるわけはないのに。
自分がもう長くないことを分かっていたから、
100年分の想いを込めてつづられた年賀状。
たまりません。
★★★★★
ある人やある場所を「見る」とその人や
その場所であった過去が分かる美しい姉。
そんな姉を持つ私・和歌子が語り手なのですが、
姉に対する慈しみや愛しさ、時にはちょっとした
嫉妬がしっとりと描かれててすごく良いのです。
語り手にこんなにも好感が持てる小説も珍しい。
姉さまの美しさや、性格の良さも魅力的なのですが、
時折見せるお転婆さなんかにもときめいちゃったりなんかして。
5つの物語に分かれてて
最初、姉さまの能力がワッコちゃんに知らされるところから、
その能力で事件を解決するところ、
さらには殺人事件まで見なければならないところ。
能力を使う姉の苦悩や、そんなことになってしまった
原因であるワッコちゃんの悲しみが
手に取るようにわかって、感情移入しまくりでした。
物語が進むごとに2人が成長していく様も楽しいです。
脇役の面々も魅力的で!
朱川湊人、今私の中でかなり好きな作家さんになりつつあります。
以下ネタバレになりますので、
お読みになった方のみ反転させてどうぞ。
っていってもそんなたいそうなことは書いてないんですが。
『流星のまたたき』
で、笹森さんが100枚の年賀状を姉さまあてに
残すシーン。
不覚にも泣いてしまいました。
姉様が100年も生きられるわけはないのに。
自分がもう長くないことを分かっていたから、
100年分の想いを込めてつづられた年賀状。
たまりません。
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