よしもとばなな 『デッドエンドの思い出』
デッドエンドの思い出 デッドエンドの思い出
よしもと ばなな (2006/07)
文藝春秋
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★★★☆☆
あ。これ前に単行本で出たときに読んだことある。
しまったしまった。
5つのほんのり苦い恋を描いた短編集。
表題作が良かったような。そうでもないような
・・・すみません。
こういう普通の人の日常のささやかな幸せを描いたような
恋愛小説って何が良いのかイマイチわかんなくて。
いや、こりゃ良いなぁって思える
恋愛小説も少ないのですがあるんですよ。
でもそういうのは全部どっかしらファンタジーがかってたり
ちょっと普通じゃなかったりしまして。
なんか、そこらにいるねーちゃんやらにーちゃんやらが
くっつこうが別れようがどうでもいいんです。ぶっちゃけ。
なんの興味もありゃしない。
・・・なんて事を思ってる私にはきっと
恋愛小説を読む資格みたいのが無いんだと思います。
じゃ、なんでこれ読んだのかといいますと
表紙がなんだかステキだったんですよー。
秋っぽい。秋っぽいといえば、
最近はだいぶ秋めいてきましたねぇ。
朝夕は涼しくなってきたし、日は短くなってきたし。
私、秋という季節がすごく好きで・・・
ってどんどん本から離れてきましたね。すみませぬ。
【2006/08/31 22:08 】 | 日文 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
島田ゆか 『バムとケロのおかいもの』
バムとケロのおかいもの バムとケロのおかいもの
島田 ゆか (1999/02)
文溪堂
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★★★★★
島田ゆかさんの絵本は
ページをめくるたびに新しい発見があるので
くりかえし読んでも全然飽きないのですよ。
それにすんごいかわいいし!!
一枚のページに丁寧に描きこまれたキャラクターたち!
本編だけでなく隅々まで注意が払われてストーリーが練られて
こりゃいい仕事してますな!ってなもんです。
はっきりくっきりした色のコントラストや
出てくる小物のデザインの粋さなんかがもう
たまりません。
見て楽しい絵本です。
バムケロシリーズ以外にかばんうりのガラコのシリーズも
あるのですが、ところどころリンクしてたりするので
ぜひぜひ全部ひっくるめて読んでみてください!

テーマ:絵本 - ジャンル:本・雑誌

【2006/08/30 23:59 】 | おススメ! | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
宮崎駿 『シュナの旅』
シュナの旅 シュナの旅
宮崎 駿 (1983/06)
徳間書店
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★★★★☆
見に行った記憶を消してしまいたい
映画「ゲド戦記」ですが、
どうやら原作である「ゲド戦記」以外にも
このシュナの旅も参考にされているということなので、
ちょっとは映画の良さが分かったりするかしらと思って
読んでみました。
結果、映画で使われていた状況やシーンはわかったものの、
シュナの旅にあるような過酷さと
含まれてるものの重さ、こめられたメッセージは
生かされてないような・・・。もったいない。
ま、それはさておきシュナの旅。
宮崎駿の描く美しい風景や人物の造形、
人々の儚さと逞しさがたっぷり堪能できちゃいます。
あぁ素晴らしい。これは映画にならないのかしら。
映像化されたものが見てみたいです。
【2006/08/29 22:43 】 | 日文 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
浅田次郎 『五郎治殿御始末』
五郎治殿御始末 五郎治殿御始末
浅田 次郎 (2006/01)
中央公論新社
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★★★★☆
明治維新。
侍が侍でいられなくなった時代。
価値観の大きな変動。
例えばそれは「時間」という概念の導入。
太陰太陽暦から太陽暦へ。
時代の狭間で己の生き方を変えなければならなった武士達の
6つの物語。
「けっして逃げず、後戻りもせず、
能う限りの最善の方法で、すべての始末をつけねばならぬ。」(P253)
侍の矜持や男の意地を枉げなければ
生き残れなかった時代。
武士達は1000年続いた侍の時代に幕を引いた。
あああ。かっちょ良い。
男っぷりが良いってのはこういうことを云うんだろうなぁと
うっとりしてしまいました。

テーマ:歴史・時代小説 - ジャンル:本・雑誌

【2006/08/28 21:17 】 | 歴史小説 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
古川日出男 『LOVE』
LOVE LOVE
古川 日出男 (2005/09)
祥伝社
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★★★☆☆
いっやわっかんね。
なんだろう言葉とか、文字とかに対する
基本的な姿勢はすっごいかっちょ良いなぁと思うのですが、
物語としてみたときにどうかといわれると
うーん。ちょっと難しいかも。
目黒を舞台に描かれる多数の人物達。
あちらこちらで出てくる猫がところどころ
つながってたりつながってなかったり。
古川日出男の描くものを文章にするってのは
音楽をレビューするのと同じくらい難しいと思う
今日この頃です。
『アラビアの夜~』『ベルカ~』を読んで、
古川日出男になれてから読むほうがとっつきやすいかもしれません。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

【2006/08/27 21:08 】 | 日文 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
古川日出男 『gift』
gift gift
古川 日出男 (2004/10)
集英社
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★★★★☆
19の掌編。
ひとつひとつのストーリーがとっても短いので
古川日出男初心者の私にはぴったりでした。
とっても短い物語ながら
どれも物語の楽しさがぎゅぎゅっと込められてて
大変面白く読めました。
P113の「アンケート」とかほんっとに短いのですが、
それでもちゃんとした物語になってて
しかも意外性があるのですよ。
あー。やっぱり古川日出男良いなぁ。
すげぃですよ。
才能ってのはある所にはあるもんだなぁとうっとりしちゃいます。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

【2006/08/26 23:55 】 | 日文 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
香坂直 『トモ、ぼくは元気です』
トモ、ぼくは元気です トモ、ぼくは元気です
香坂 直 (2006/08/24)
講談社
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★★★★★
小学6年生のカズキ。
障害児の兄、トモキに対する確執から
衝動的に家の中を壊してしまい、夏休みの間父の実家である
「バーバーまつもと」で暮らすことになる。
今出里一丁目商店街、通称いまいち商店街にある
そのお店の向かいには和菓子屋・「大富屋」がある。
大富屋の三姉妹、夏美、千夏、桃花と共に
いまいち商店街のライバル、ニコニコ商店との
金魚すくい対決、伝統の一戦のために練習を重ねることに・・・。
や。すごく良かった!
カズキのトモキに対する複雑な感情や
両親からの期待に応えようと必死で良い子のフリをしていたけれど
限界を感じたり重荷に思えたりしてくるところとか、
自分の中にある目をそむけたくなる感情やらが
すごくよく伝わっきて一緒にイライラしたり感情的になったり、
泣けたりしてしまいました。
カズキだけじゃなくて、大富屋の3姉妹もそれぞれ
魅力的で、夏美の優しさや明るさ、千夏のしっかりした強さ、
桃花の爛漫さもグッときます。
カズキが逃避所を求めて塾へ通うのですが、
そこに出てくるタクの鬱屈とかリアリティーがあるし、
商店街の面々の楽しさや和気藹々とした
人情的なところとかもすごく良かった。
いやー良いもの読みました。
おススメです。
【2006/08/24 23:29 】 | おススメ! | コメント(2) | トラックバック(1) | page top↑
『桃山人夜話』
桃山人夜話―絵本百物語 桃山人夜話―絵本百物語
竹原 春泉 (2006/07)
角川書店
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★★★★☆
以前にもご紹介しました
桃山人夜話
なんと文庫で出ました!
桃山人夜話までもが文庫になるなんて。
すごいなぁってのが正直な感想です。
読みたいものがどんどん
手に入りやすくなるのは良いのですが、
こういったものはやっぱり文庫版じゃなくて
大きいので読んだほうが
ありがたみがあるような気もします。
でも最近妖怪好きになった方や若い方には
文庫のほうが手に取りやすくて良いのかもしれませんね。

テーマ:**本の紹介** - ジャンル:本・雑誌

【2006/08/23 21:42 】 | 日文 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
ガース・ニクス  『サブリエルー冥界の扉 下巻』
サブリエル―冥界の扉〈下〉 サブリエル―冥界の扉〈下〉
ガース ニクス (2006/07)
主婦の友社
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★★★☆☆
紛失したと思ってた下巻が出てきました。
ベルを使って死者の霊を冥界に送り帰すアブホーセンという
立場に立つことになったサブリエル。
古王国で恐るべき死霊や奴霊との闘いを続けながら
タッチストーンやモゲットに助けられながら
父の姿を探すが・・・。
帯に「ダークファンタジーの最高傑作が
ついに待望の文庫化」って書いてあるので
けっこう期待してたんですが、
最高傑作でこの程度ならダークファンタジーも
大したことないなぁと不遜なことを思ってみたり。
って言っても実はダークファンタジーが
何かってのをイマイチ分かってなかったりするので
もう全然ダメダメなのですが。
普通のファンタジーに比べて雰囲気が暗かったり
たくさんの血が流れるからダークファンタジーなのかな。
なんかあんまりのめりこめなかったのは
淡々と物語が進んで人物描写があっさりしすぎてるせいかなぁ。
あと色々単語が出てくるのですが、
それの説明があんまりなくて自分で補完しなきゃなんないんですが、
なんとなく分かるけれども、描写してくれたほうが
読みやすいなぁと。
でも、ファンタジーというジャンルを読んでいこうとちょっと決心。
私の読み手としての資質が低いから
イマイチ楽しめなかったのかもしれないので。

テーマ:ファンタジー小説 - ジャンル:本・雑誌

【2006/08/22 23:56 】 | ファンタジー | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
あさのあつこ 『ありふれた風景画』
ありふれた風景画 ありふれた風景画
あさの あつこ (2006/08)
文藝春秋
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★★★★★
「十代ほど、たくさんの人に出会い、たくさんの人と
別れる次代はないような気がする。
出会いと別れを繰り返す時代、「さようなら」そんな
別離の挨拶とともに、
二度と会えなくなる人たち。
その人たちをいつの間にか忘れていくわたし、
忘れられていく私。
出会いも別れも生々しく儚い。」(P164)
いい文章だと思いませんか?
私この文章でぐっと来ちゃいました。
悪意ある噂にさらされる瑠璃、
不思議な力を持つ綾目の関係を描いた青春・・・
というか、もしかしたら恋愛小説。
十代の若さ、脆さ、儚さ、強さ、したたかさ。
そういうものを描かせたらあさのあつこは
ピカイチだなぁと再認識。
やっぱり巧い。
少女たちの凛とした姿にもうドキドキです。
もちろん家族や、彼女達に関わる幾人かの人々も
しっかりと個性があって、ストーリーに
深みやら重みやらが出てるんです。
いやー。久しぶりにあさのあつこで
面白いのを読んだ気がします。

テーマ:ぐっときた本 - ジャンル:本・雑誌

【2006/08/21 23:57 】 | おススメ! | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
瀬尾まいこ 『温室デイズ』
温室デイズ 温室デイズ
瀬尾 まいこ (2006/07)
角川書店
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★★★☆☆
小学生時代、いじめに加担していたみちる。
中学3年生になり、
学校に不穏な空気が流れるようになると
小学校のときの二の舞にならないように、
元の教室に戻せるように発言をするが、
それがきっかけとなっていじめられる側に回ってしまう。
みちるの友人で小学時代にいじめられていた優子を中心に
不良の瞬、スクールサポーターの吉川といった面々の
それぞれの苦悩や葛藤、彼らが選んだ行動なども
ちゃんと追って描かれます。
学校という閉じた環境は
世間からはぬくぬくと保護されるけれども
内部では閉塞感ゆえに悪意が増長するし、
出口のない感情の行方は往々にして破壊に向かう。
ってところは巧く書いてあるなぁと思いました。
たとえどんな悪意にさらされても
毅然としてみえるみちるは強いなぁと思いつつ、
なんとなく冷めた目でみてしまって、
優子の行動に上からの目線見たいのを感じてムッとしたりと
イマイチ素直に読めなかったような。
瀬尾さんの本は1冊につき1文、自分的にひっかかる文章があるんですが、
これもやっぱり引っかかった部分があって、
今回はP109の8行目。ムカっと。
・・・この程度でムカっとくるのはこちらが狭量であるとは
思うのですが・・・、思うのですがやっぱりムカ。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

【2006/08/20 20:57 】 | 青春小説 | コメント(2) | トラックバック(0) | page top↑
古川日出男 『ベルカ吠えないのか?』
ベルカ、吠えないのか? ベルカ、吠えないのか?
古川 日出男 (2005/04/22)
文藝春秋
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★★★☆☆
20世紀、戦争の世紀。それは軍用犬の世紀でもあった。
一頭の犬から派生する軍用犬たちを
ザッピングしながら描いた物語。
構成の仕方やら、
風呂敷の広げ方はあぁやっぱり古川日出男だなぁと
思うし、
歴史の描き方も詳しくて分かりやすいんですが、
ううん。
どうしても期待値が最初からマックスなので
こんなものかーと思ってしまいました。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

【2006/08/20 00:01 】 | 日文 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
水原佐保 『初桜』
青春俳句講座 初桜 青春俳句講座 初桜
水原 佐保 (2006/06)
角川書店
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★★☆☆☆
ゆるい。ぬるい。あまい。
俳句教室に通う高校生のさとみ。
期待の俳人花鳥先生に指導を受ける日々。
日常のささやかな異変が起こるたびに
花鳥先生は俳句にからめて
謎を解きほぐす・・・。
と、なんだかステキな感じなのですが、
前述どおり。
構成がゆるくて、謎がぬるくて、人物描写があまい。
設定は良いのに生かしきれてなくてもったいないです。
脇役達もせっかく登場させるんだったら意味を持たせなきゃ。
含みを持たせる文章が散見されますが
イマイチ何が言いたいのか、何を想像させたいのかが分からない。
残念ながら私にはあいませんでした。
【2006/08/17 22:58 】 | ミステリー | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
古川日出男 『アビシニアン』
アビシニアン アビシニアン
古川 日出男 (2000/06)
幻冬舎
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★★★☆☆
「わたしは正義が好きよ。わたしにとっての正義がね」(P80)
「ふいに世界は敵意にみちた。」(P96)
・・・良くないですか?!かっちょいい。
言葉のリズムやら語彙の選び方やらにセンスを感じました!
個人的には言葉も文字も不自由だと思うのですが、
この物語の主人公達は文字を棄てて言葉、声を選びます。
アラビアの夜の種族』に通じるものがあるかなぁ。
あちらは言の葉を文字に紡ぐ物語でしたが。
あらすじはというと、文字にするのが難しいのですが、
文字を棄てた少女と、文字を頼りにしていた青年が出会う話なんですが、
あちらこちらに良いなぁと思う
セリフや言葉の使い方があって、
言葉や文字というものに対してもっと
自覚的にならなきゃいかんなぁと思った次第です。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

【2006/08/16 23:26 】 | 日文 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
ユナイテッド93
今日は本の感想お休みします。
んで映画の感想をば。
ユナイテッド93見に行ってきました。
予告編を見て泣けてしまったので、
そういうのを狙ったやつかなぁと思って
タオルひざの上に置いて見てたのですが、
えぇ、全然違いました。
淡々と、ほんとに淡々と描写される
犯人側の行動や、管制官の混乱、軍との情報伝達の鈍さ、
指揮系統の不備、乗客の決意。
淡々としてる分リアリティがあって、
見終わってどーんと落ち込みました。
宗教、もしくは思想というものの怖さなんかをちょっと感じたり。
あ。そいから
ブレアウィっチほどではないんですが、
けっこうカメラがぶれるので、
もしかしたら酔っちゃう方もいらっしゃるかも。
苦手な方は要注意です。

テーマ:今日観た映画 - ジャンル:映画

【2006/08/16 00:19 】 | 映画 | コメント(2) | トラックバック(0) | page top↑
沢木冬吾 『償いの椅子』
償いの椅子 償いの椅子
沢木 冬吾 (2003/04)
角川書店
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★★★★☆
5年前にとある事件によって仲間と両足の自由を失った能見。
復讐を胸に抱き、
着々と事態を進める。
ううーん。
すごくおススメと聞いて
喜び勇んで読んだのですが、
最初の期待値が高かったせいか、微妙。
や、面白いことは面白いんです。
でも絶賛するほどじゃないかなぁ。
登場人物が多すぎて最初のうち
誰が誰やらわからなかったのもつらかったです。
でも、なんというか意外な犯人というか、
意外な対決の構図や文書力にはちょっと感動。
他のも読んでみたいです。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

【2006/08/15 01:31 】 | ミステリー | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
カルロス・ルイス・サフォン 『風の影』
風の影〈上〉 風の影〈上〉
カルロス・ルイス サフォン (2006/07)
集英社
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★★★☆☆
下巻も読んだんですが、うーん。
何故これがベストセラー?
というのが正直な感想。
ダニエルが父に連れられて行ったのは「忘れられた本の墓場」
そこで出会ったフリアン・カラックスの『風の影』という
1冊の書物。そこから始まる壮大なミステリー・・・・。
なのですが、うーん。冒頭はすごく魅力的なんですよ。
「忘れられた本の墓場」とか、もうこの単語だけで
ちょっとときめいちゃうくらい。
でもその後の展開がイマイチなんですよねぇ。
謎の作家フリアンの生涯との類似点に
気づいていくダニエル少年の成長やら恋愛やら
色々絡ませてあるんですが、
もうちょっと端折ってスッキリさせられるんじゃないかしらと。
ダニエル少年だけじゃなくて、もちろん
作家の生涯も描かれるわけで、長いんです。
ちょっと中だるみ感がなきにしもあらず。
でも、一応最後まで読み通せたので3つ星くらいかなぁ。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

【2006/08/13 23:44 】 | 外文 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
森谷明子 『れんげ野原のまんなかで』
れんげ野原のまんなかで れんげ野原のまんなかで
森谷 明子 (2005/03/01)
東京創元社
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★★★☆☆
ススキの生い茂るとある図書館を舞台にした
日常の謎モノのミステリー短編集。
のどかな図書館のゆったりした時間の流れや
脇役達の活躍ー特に秋葉はんーは良いなぁと
思うものの、
どうにも主役の文子ちゃんにイマイチ魅力が・・・。
人物描写がちょっと浅いというか
感情移入しずらいというか。
謎が解かれる爽快感も不足気味なのですよ。
一応四季があるのですが、
それも冬以外は書き込み不足なような、
なんとも物足りない一作ですが、
今後に期待させるものがありますので、
もうちょっと読んでみたいかなぁ。

テーマ:推理小説・ミステリー - ジャンル:本・雑誌

【2006/08/12 08:54 】 | ミステリー | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
小路幸也 『東京バンドワゴン』
東京バンドワゴン 東京バンドワゴン
小路 幸也 (2006/04)
集英社
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★★★★☆
堀田家が営む下町の老舗古書店、東京バンドワゴン。
<文明開化に関する些事諸問題なら、如何なる事でも万事解決>
を家訓に、持ち込まれる事件を解決する。
でも、それぞれ理由ありの大家族のわいわいがやがやとした
ホームドラマがメインで、ミステリー色は弱めかな。
堀田家の亡くなったおばあちゃん、サチさんの
視点で描かれてて、語り口が柔らかでなめらか。
居心地の良い読み応えです。
最初は登場人物がほんとに多いから、
冒頭に載ってる登場人物一覧をめくりながら
読み進めてたのですが、
それぞれのキャラクターがはっきりしてるので、
けっこうすぐに慣れちゃいます。
お茶の間小説って感じでなかなかに良いですよー。

テーマ:読了本 - ジャンル:本・雑誌

【2006/08/11 08:11 】 | 日文 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
楠本まき 『楠本まき選集』
楠本まき選集 1 (1) 楠本まき選集 1 (1)
楠本 まき (2006/07/07)
祥伝社
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★★★★☆
とあるアパートに住む風変わりな住人達。
住人のうちの一人、Kが死んだ。
死体が無いけれどもつつがなく行われる葬儀。
現実と夢想が交差するおかしな世界。
うん。私好み。
絵はいつぞやご紹介した『船を建てる』と似た、黒と白とはっきりしたコントラスト。
一つ一つのイラストがね、ちょっとステキなのです。
不条理じゃないってのがまた良いです。
変な風に幻想に逃げないっていうか、
ちゃんとした物語があって。
こりゃ買っちゃうね。
なんか、全五巻の選集になるみたいなんです。
いやはや次のが楽しみー♪

テーマ:まんが - ジャンル:本・雑誌

【2006/08/10 23:44 】 | コミック | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
ガース・ニクス 『サブリエル 冥界の扉 上』
サブリエル―冥界の扉〈上〉 サブリエル―冥界の扉〈上〉
ガース ニクス (2006/07)
主婦の友社
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★★★☆☆
父親の身に異変が起こった為に、
彼の暮らす古王国へ向かうサブリエル。
彼女を待ち受ける数々の試練
飛び交う魔術!
・・・って話です。たぶん。
ファンタジーというのをあまり読まないので、
なんというか世界に馴染めなかったです。
チャーターマークと言われましても
ハテ何の話しでっしゃろってなもんです。
下巻読んだらまた違った感想を持つかとは思うのですが、
が!下巻が見当たりません。
あらやだどこにいったのかしら。
そうこうしてるうちに上巻読んだこと忘れちゃいそうだなぁ。
嗚呼。面白いファンタジーが読みたい。

テーマ:ファンタジー小説 - ジャンル:本・雑誌

【2006/08/09 23:23 】 | ファンタジー | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
瀬尾まいこ 『優しい音楽』
優しい音楽 優しい音楽
瀬尾 まいこ (2005/04)
双葉社
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★★★☆☆
一風変わった恋人達を描いた3つの短編集。
表題作の飄々とした、それでいてとっておきに幸福そうな
ふくふくとした感じがとってもステキでした。
恋とは良いものですねぇなんて素直に思えました。
不倫相手の子供を預かることになった女性を描いた
「タイムラグ」は途中1点ひっかかるところがあって
そこ以外は良かったんだけど、惜しい感じです。
「がらくた効果」はユーモラスで寓意がきいてる感じ。
全編通してふくよかな気持ちになれました。
で、何故星3つかというと、
「タイムラグ」のひっかかった部分ってのが
どうしてもうーんってなってしまって。
気にするほどのことでもないのかもしれないんですが。
ひっかかったのはP121の1行目んとこなんですが、
セリフがどうもなじめなくて。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

【2006/08/08 23:49 】 | 日文 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
石黒達昌 『冬至草』
冬至草 冬至草
石黒 達昌 (2006/06)
早川書房
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★★★☆☆
人と科学を描いた6つの短編集。
エンターテイメントとして読むのはちょっと
つらいかなぁ。小難しい。
描写が淡々としてるからかな。
完全文系人間にはとっつきにくかったです。
あ。でも、「希望ホヤ」は面白かったです。
悪い病気にかかった娘を救うために、
希少種であるホヤを娘のためだけに使う父親の話なんですが、
世界と娘を天秤にかけて、娘を選んだってのが
良いじゃないですか。そうこなくっちゃ!
父親にとって世界は娘ほど価値が無い。
うん。ステキだ。

テーマ:図書館で借りた本 - ジャンル:本・雑誌

【2006/08/08 01:26 】 | SF | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
黒田研二 『カンニング少女』
カンニング少女 カンニング少女
黒田 研二 (2006/04)
文藝春秋
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★★★☆☆
交通事故で死んでしまった姉の死の真相を探るために
最難関私大に合格しなければならなくなった玲美。
だが彼女の学力では正々堂々と受験しても
合格は難しい・・・・。
彼女の為に優等生、機械のエキスパート、インハイ選手が集まって、
考え出されたのがカンニング。
絶対に見つからない、ばれない、カンニングを編み出すが・・・。
うーん。悪くは無いんです悪くは。
ただ、ちょっと説得力がないというか、
そんなバカなーって思っちゃって。
あんまりのめりこめなかったかなぁ。
大学のセキュリティがどれだけ高かろうが、
色んなハイテク機械作るよりは
セキュリティ破るか、掃除のおばちゃんとかに化けるほうが
絶対簡単だと思う。
あと色々ひろげた風呂敷とか設定とかが
生かしきれてないような。
いや、でもそれなりに楽しかったです。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

【2006/08/06 22:24 】 | ミステリー | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
ゲド戦記
ゲド戦記も行ってきましたー。
前評判があまり芳しいものではなかったので、
ある程度覚悟して行ったのですが、
いやー。つまんなかった!
びっくりするくらい面白くないの!
これでいいのかスタジオジブリ。
あまりの酷さに笑ってしまいそうに。
まず話に起伏がなくて、しかも暗い。
陰気くさいんです。
もっと笑えるシーンやら、明るいシーンがないと、
ただただ陰鬱なだけになっちゃう。
それこそ闇と光の光の部分が皆無。
んで、登場人物に魅力が無い。
誰に感情移入してよいものやら。
誰にも華がない・・・・。
テルーが「命を大事にしないやつなんて大嫌いだ!」って
宣伝で使われてるセリフを言うんですが、
前後のつながり的に見て何を指して言っているのか
意味不明。
ちょっとずれるけど、アレンがハイタカを呼ぶとき、
なぜか「ハエタカ」って言ってるように聞こえてちょっぴり違和感。
なんか「命を大切に」とかその他もろもろの
メッセージを伝えようとして、色々押し込んでみた結果、
焦点が惚けたような中途半端さが漂ってました。
映像も、たしかにジブリなんだけど、だけど・・・うーん。
ちょっと前にテレビでトトロやってましたけど、
トトロのが断然背景が綺麗。比べるのも失礼なんですが。
トトロって、すんごく簡単に言っちゃえば
病気のお母さんにとうもろこし持ってく話じゃないですか、
それでもあんなに面白くて、心魅かれるし、何回見ても飽きない。
魔女の宅急便だって、魔女がパン運ぶ話だし、
ラピュタは島が空に浮いてる話だし、ナウシカは森が燃える話でしょ。
紅の豚は豚が空飛ぶ話で、千と千尋は豚の姿になった両親を救う話。
なんていうかすごくシンプルだと思うのですよ。
シンプルな分力強いというか。
あんまりにもメッセージ性を高めすぎて、色んなものを
くっつけるより、色んなものを削って、
ほんとに言いたい事とか見せたいものだけで
世界を作ってほしいなぁと思うわけです。
だいたい!!
ジブリってことでちっちゃいお子様がたも
いっぱい観に来てたんですが、
果たして何人の子供が分かったんでしょう?
ジブリに期待するのは子供も大人も楽しめて満足できる作品だ。
クモの映像怖すぎだろ。子供泣くぞオイ。
子供に見せようって気があったのか?
大人向アニメだ?冗談じゃない。
だったらジブリの看板いらないじゃないか!!!
んもう。まったくジブリの今後が心配。
早く良い監督さん育たないかなぁ。

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【2006/08/06 00:31 】 | 映画 | コメント(2) | トラックバック(0) | page top↑
サイレントヒル
サイレントヒル見に行ってきました。
怪物系+宗教のホラーでした。
シャロンという一人娘の夢遊病に悩む義理の両親。
シャロンがつぶやく「サイレントヒル」という街を
原因解明の為に訪れたシャロンの母・ローズは
その街で恐ろしい事態に巻き込まれる!
や。怖かった!灰の降る、静かで不気味な街の様子と対照的に、
サイレンが鳴った後の雨が降り怪物たちが跳梁跋扈する
グロテスクな街の様子も良い感じで怖かった。
ローズの自己中心的な感じがちょっと
オイオイと思わないでもなかったですが、
原因と結果、因果応報がわかりやすくて、
ストーリーもしっかりしてたのでなかなかに良かったです。
ところどころゲームっぽいなぁと思ってたら、
元々がサイレントヒルというゲームだったそうです。

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【2006/08/06 00:07 】 | 映画 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
デイヴィッド・イーリイ
ヨットクラブ ヨットクラブ
デイヴィッド イーリイ (2003/10)
晶文社
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★★★☆☆
悪意、皮肉、皮相、毒のある冗談、ブラックユーモア
をふんだんに盛り込んだ15編の短編集。
どれもが一筋縄ではいかない感じ。
「隣人たち」なんかは
そのままちょっとした映画にでもなりそうな完成度。
短編でこれだけ完成させられるってのもすごいなぁと
思ったり思わなかったり。
ところどころ不条理だったり、
不可思議だったりと、読み応えのある1冊でした。

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【2006/08/05 23:57 】 | 外文 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
佐々木倫子・綾辻行人 『月館の殺人 下巻』
月館の殺人 (下)?? 月館の殺人 (下)??
綾辻 行人 (2006/07/28)
小学館
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★★★★☆
月館の殺人、完結です。
けっこうたくさん人が死ぬ話だったりするんですが、
いかなる佐々木マジック故か全く凄惨さがないんです。
むしろちょっとコメディータッチで笑えちゃいます。
テツの登場人物たちの独特さがまた面白くて。
テツにも色々いるんだなぁと。
特別急行・幻夜の秘密にはびっくり。
綾辻さんの良さと、佐々木さんの良さと
両方の良さがそれぞれ出てたかと思います。
読み終わってから上巻を読み直すと、
あぁ!!!こんなところに伏線があったのかと
楽しめちゃいます。
あと、解決編?から紙の色が変わるのですが、
うーん。ちょっと読みにくいかなぁ。
なんだったらそこだけ袋とじにするとかのほうが
ドキドキ感が高まるのにーと、ちょっと残念。

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【2006/08/04 22:31 】 | コミック | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
古川日出男 『ルート350』
ルート350 ルート350
古川 日出男 (2006/04/18)
講談社
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★★★★☆
短編集。
タイトルの付け方すら面白いんです。
「物語卵」「メロウ」「飲み物はいるかい」
一番最初に登場する「お前のことは忘れていないよバッハ」が
良い。すごく。
家族が崩壊した3人の女の子たち。
彼女たちのうちの一人が飼っていた、
後に彼女達が庇護する一匹のハムスター・バッハ。
バッハの大冒険に胸おどりつつも
その物語られ方に『アラビア~』と通じるものがあって
ぐっときました。
「飲み物はいるかい」の橋から橋へのちょっとした旅も
なんだかステキでねぇ。
ほんっとにもう古川日出男のトリコです。
どれも良いんですが、でも言葉のセンス
というより自覚的な物語の紡ぎ方は
やっぱり長編向きなんじゃないかなぁと思ったり。
古川日出男は物語の魔術師だ。

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【2006/08/03 23:34 】 | 日文 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
古川日出男 『アラビアの夜の種族 Ⅲ』
アラビアの夜の種族〈3〉 アラビアの夜の種族〈3〉
古川 日出男 (2006/07)
角川書店
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★★★★★★
夜毎語られ紡がれる物語も
終盤を迎える。
第一の主人公・アーダム
第二の主人公・ファラー
第三の主人公・サフィアーン
彼らの運命が交差し絡まり惑乱する。
アーダム打倒の為に手を組んだファラーとサフィアーン。
彼らを待つものは・・・・。
疾風怒濤の物語、ついに、ついに完結!!
す・・・すごすぎる!!!!
ほんとは言葉も無いくらいなんですが、
でもなにか言いたい伝えたい。
物語の迷宮に迷いこんで出て来れないかと、
魂すわれちゃうんじゃないかと思うくらい熱中して読みました。
語られる世界の奥行き、質量、感じられる量感が
半端じゃないのです。
物語り部が語る驚異の物語にすっかりとりこまれて、
ひきこまれて、囚われてしまいます。
だからP249は悲鳴をあげてしまいました。
な・・・なんてこと!!!って。
そしてP259で大きく安堵。
つ・・・続きは?!それでどうなるの?!
物語だけでなく、現実のナポレオンの襲来は?
アイユーブは何を想うの?!と
次から次へとわいてくる物語世界への希求。
そしてそれが全て叶えられる僥倖。
P267の後ろから4行目『書物とはふしぎです。』から始まる
一連の文章は全ての読書家にとって福音以外のなにものでもない!
ほんっとになんて素晴らしい。
全ての賛辞と賞賛を惜しみなく古川日出男に送りたい。
これだけの世界を築き上げ破綻なく
読者(それもきっと数多くの!)と書物を『特別な関係』にしたってのは奇蹟じゃなかろうか。

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【2006/08/02 21:46 】 | 殿堂 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
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