川上弘美 『ニシノユキヒコの恋と冒険』
ニシノユキヒコの恋と冒険 ニシノユキヒコの恋と冒険
川上 弘美 (2006/07)
新潮社
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★★★★☆
「ねぇ、この世界はどうしてこんなにとめどがないの」(P264)
この一文、すごく良いなぁ。うっとりする。
忘れないように書き留めておこう。
ニシノユキヒコのセリフなのですが、こやつが曲者で。
なかなかに男前で、清潔で、やさしくて、どこか影がある。
そりゃもう女にもてないほうがおかしいってもんで。
色んな女の子がニシノユキヒコに夢中である。
しかも。その女の子が皆魅力的だったりするから
悔しいじゃないか。
でもほんとに悔しいのは、読んでるうちに
ニシノユキヒコに夢中になってしまう自分なのである。
ひっかかっちゃダメだって分かってる結婚詐欺師に
まんまとひっかかった気分だ。
ニシノユキヒコの10の恋の遍歴。
しかも全部女の子の視点で描かれるので
そりゃもう全部に感情移入。
ってことはそのまますんなりニシノユキヒコが
かっちょよく見えちゃうわけで。
困ったなぁー。ムフフ。
あ。そいから。
編集の仕方が面白いなぁと。
どうせなら年齢ごとに流れていけば分かりやすいのに、
わざとシャッフルしてある。
きっと順番が違えば読後感がもっと違った気がする。
「パフェー」から始まったのは良かったな。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

【2006/12/04 23:50 】 | 日文 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
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