漆原友紀 『蟲師』 
蟲師 (1)  アフタヌーンKC (255) 蟲師 (1) アフタヌーンKC (255)
漆原 友紀 (2000/11)
講談社
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★★★★☆
蟲と呼ばれる異形のもの。
その蟲の害を治める蟲師・ギンコの旅の日々を描いたマンガです。
蟲の害といっても蟲が何らかの意思を
持って害をなすというわけではなく、
あるがままで人と交わると障りがあるの。
ギンコのお役目は特別な薬師みたいなもんですかなぁ。
少年漫画でよくありそうな、
蟲との対決姿勢をあらわにしたようなものじゃなくて、
人も蟲も「みなそれぞれがただあるようにあるだけ」という
基本的な立場を崩さずに、この国がかつて持っていた美しさも
サラリと描いてあって、なんだかすごく良かった。
静かで抑制の利いた一話完結のお話で
そんでもって全ての命に対するいとおしみみたいなのが
感じられて、私、すっかりこの世界観にはまっちゃいました。
いいですなぁ。今3巻まで読んだのですが、早く続き読みたいなぁ。
【2007/01/31 20:37 】 | コミック | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
水木しげる 『墓場鬼太郎6』
墓場鬼太郎 6 貸本まんが復刻版 (6) 墓場鬼太郎 6 貸本まんが復刻版 (6)
水木 しげる (2007/01)
角川書店
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★★★★☆
墓場鬼太郎、とうとう完結です。
ああこの半年楽しかった。
新刊が出るのを首を長くして待つって言うのも
幸せな時間でございまして。
終わってみると一抹の寂しさが残るもんでございますな。
さて今回の鬼太ちゃんなんですが、
表紙がすんごいキュートじゃないですか?!
かわいらしいー。
ねずみ男がけっこう頑張ってるのもステキ。
映画はゴールデンウイーク公開とか。
はてさてどうなってることやら
今度はそれを楽しみにしますかいの。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

【2007/01/30 22:50 】 | 妖怪 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
第四回朝日東西名人会
第四回朝日東西名人会
名人会と銘打つだけあって、
どの噺家さんも面白かったです♪
大変、満足です。

・林家花丸 「時うどん」
うどん屋の主人が銭勘定をしている間に
時間を尋ね、小銭をごまかすという有名な噺でないでしょうか。
喜八のとぼけっぷりが可愛らしいんです。
花丸さんの表情の豊かさが良かったです。

・笑福亭三喬 「まんじゅうこわい」
これもまた有名な噺じゃないかな。
何が怖いと聞かれてまんじゅうが怖いと答えて、
まんじゅうをせしめるという噺。
長屋連中の個性が面白い。
所々現代風にアレンジしてあって、クフフと笑えました

・桂歌丸「ねずみ」
人情噺ですな。良かった。すごく。
貧しい宿屋に泊まった名人が木で作った鼠を
宿屋にプレゼント。なんとその鼠が動くと評判になって・・・。
上方ではあまり人情噺を聞く機会というのが
ない気がするのですが、やっぱりしんみりと
人情深さを聞くのもよいですねぇ。

・柳亭一馬「七段目」
マクラで大相撲の呼び出しをしはったのですが、
声が良いやね。よく通って聞きやすい。うむ。素晴らしい。
この噺は私が個人的にとっても好きなので
もう、この噺だと分かった瞬間に笑えてきてしまいました。
ちょっとはしょり過ぎな感じがしなくもないですが、
やっぱり面白い。

・笑福亭仁鶴「池田の猪買い」
以前に仁鶴を聴いたときもこの噺だったような。
抑えた調子でどんどん展開する
とんでも噺。ちっちゃいくすぐりがいっぱい入るので
笑いっぱなしでした。
めっちゃ面白かったですー。

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【2007/01/29 23:53 】 | 落語 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
森絵都 『風にまいあがるビニールシート』
風に舞いあがるビニールシート 風に舞いあがるビニールシート
森 絵都 (2006/05)
文藝春秋
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★★★★☆
森絵都は児童文学だけでなく、
大人向けの小説もきっちり片を付けますなぁ。
物語の作り方がまず巧いし、
登場人部の設定がとっても魅力的なんですな。
6つの物語に6つの人生。
切り取られた・・・というより
丁寧に描かれたそれらの人生は
なにかにひたむきで一生懸命な人が登場し、
それぞれにぐっとくる場面やセリフがあるのです。
直木賞というものをそれほど信じてはいないのですが、
良い作品である事はまちがいありませぬ。
ただ、『つきのふね』で感じた圧倒的な熱量ってのは
もうきっと感じる事はできないんだろうなぁという
予感はいたします。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

【2007/01/28 23:17 】 | 日文 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
はやみねかおる 『亡霊は夜歩く』
亡霊は夜歩く<名探偵夢水清志郎事件ノート> 亡霊は夜歩く<名探偵夢水清志郎事件ノート>
はやみね かおる (2007/01/12)
講談社
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★★★☆☆
名探偵夢水清志郎シリーズ第二弾。
学園祭の前に起こる不気味な事件。
校庭に大きな魔方陣が描かれ、
亡霊が現れるという予言がされる!
名探偵の活躍やいかに。
新キャラ、レーチの登場で
かわいらしい恋模様もちょっぴり描かれてて
クフクフと幸せな気持ちに。
はやみねかおるの本はどれも
子供に対する愛情や祝福がこめられてるので
良いですなぁ。
ところどころドキっとさせられるセリフも
あって、油断がならない。
第三弾が楽しみですな。
【2007/01/27 20:39 】 | ミステリー | コメント(0) | トラックバック(1) | page top↑
『落語ファン倶楽部 3』
落語ファン倶楽部 VOL.3 (3) 落語ファン倶楽部 VOL.3 (3)
笑芸人 (2007/01)
白夜書房
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★★★★☆
おお。落語ファン倶楽部の第3号が出てる。
今回はたっぷり志ん朝特集。
・・・って志ん朝聞いたことないですがな。
付録は春風亭昇太の『明日にかける橋』
円楽師匠と三枝さんの対談なんかも載っております。
あと、個人的にこりゃ良いやって思ったのは
東西落語家の現勢図。
どの人がどの人のお弟子さんになるのか
イマイチわかってなかったので、大変便利。
彦八まつりのレポートもあって、
来年は行ってみたいもんですなぁとしみじみ。
個人的な希望としては春団治特集なんてのを
どーんとやっていただいても良いのですがねぇ。
橘連二の写真がまた良い味だしてるんですわ。
落語ファンなら買いの1冊です。
【2007/01/26 22:54 】 | 落語 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
劇団ひとり 『陰日向に咲く』
陰日向に咲く 陰日向に咲く
劇団ひとり (2006/01)
幻冬舎
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★★★★☆
うまい。
ホームレスに憧れるサラリーマンや
アイドルに焦がれる男、
考えの足りない若い女やら
みんなちょっとずつダメで、でも
愛おしい登場人物たちばかり。
すこしづつ話がリンクしてて、
あ。これはあいつのことだなってところどころでニヤリ。
要素要素でくすくす笑えるところもあるし、
なんと、泣かせるところもある。
芸人さんが描いたもんだと
甘くみてるとちょっと泣かされちゃいますよ。
や、ホントに面白かった。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

【2007/01/25 20:56 】 | 日文 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
ミシェル・ペイバー 『オオカミ族の少年』
オオカミ族の少年 オオカミ族の少年
ミシェル ペイヴァー (2005/06/23)
評論社
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★★★☆☆
悪霊に憑かれた熊に父を奪われたオオカミ族のトラク。
父との誓いを果たすため精霊の山を目指す旅に出る・・・。
トラクが途中で出会うオオカミのウルフが
もんすごいかわいらしいんですー。
時々ウルフ視点がはさまれるんですが、
もう、たまりませぬ。
お話自体はよくある冒険譚なのですが
ウルフのかわいさがもう!!
なんと6巻まで続くそうで。
ちょっと長いかなぁ。
映画化も決まってるらしいです。
ウルフ見たさに見に行きたいな

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

【2007/01/24 23:42 】 | ファンタジー | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
遠藤周作 『何でもない話』
何でもない話 何でもない話
遠藤 周作 (1985/08)
講談社
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★★★★☆
10編の短編集。
人と人生を描いた悲哀に満ちた物語。
悲哀だけじゃなくて、恐怖だったり、愛おしさだったり、
人生で感じる色々な気持ちを
短いお話の中にぎゅっとつめこんである感じがします。
すごく読みやすくて、
それでいて後に何かしらのものが残る
良い短編集だと思います。
全部がフィクションなんじゃなくて
実体験を元に描いた物語もあって、
奥行を持たせてあるんですな。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

【2007/01/23 22:09 】 | 日文 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
不都合な真実
不都合な真実見てきました!
アル・ゴア元副大統領。
彼が大統領選でブッシュに敗れた後、
地球温暖化の講演会を開いているのを映画化したもの。
ドキュメンタリーになるのかな。
今の地球の温暖化は異常だ!
それは全地球的な問題であり、
ひいては個人の意識変革が必要なのだ!
ってことを力説。
氷の解ける映像や、旱魃、洪水、ハリケーンなどの
異常気象や細かなデータ、
研究者達のレポート、
とっても分かりやすく説明してあったので
よけに怖いです。
地球の為に今しなきゃならんこと、
今ならできることってのを考えさせられます。
個人的には人類が滅びた後の地球が
どうなるのか興味があったりしますが、
そりゃムリな相談なわけで。
自分でできることから始めようと思います。
ペットボトルをやめて水筒にするとか。

テーマ:洋画 - ジャンル:映画

【2007/01/21 22:02 】 | 映画 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
水木しげる 『のんのんばあとおれ』
のんのんばあとオレ (1977年) のんのんばあとオレ (1977年)
水木 しげる (1977/10)
筑摩書房
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★★★★☆
コミック版ではなくて
のんのんばあとゲルシーの事を文章で書いたもの。
ゲルシー、実は文章もとっても巧いの。
なんてったって読みやすい。
そいから挿絵も良いのですな。
その時代の空気感がたっぷりこめられてて
ちょっと羨ましい。
のんびりした時代だったんだろうなぁって。
もちろん御大自身の個性もあると思うんです。
でも、きっとそれを受け入れる余裕のある時代だったのかなぁって。
今の世の中はちょっと急ぎすぎてるでしょう。
でも、誰もどうして急いでるのか分からないんですよ。
厭な世だねどうも。
・・・なんてことをつらつらと思ったり思わなかったり。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

【2007/01/20 23:28 】 | 日文 | コメント(2) | トラックバック(0) | page top↑
水木しげる 『のんのんばあ物語』
のんのんばあ物語 のんのんばあ物語
水木 しげる (1995/07)
筑摩書房
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★★★★☆
まだ若き水木少年に妖怪のことを
教え導いた張本人・のんのんばあ。
そんなオババの活躍を描いたマンガです。
オババの出会う怪異のほかに読みきり短編も入ってるのですが
これがまぁ、なんともスケールがでかかったり
救いがなかったり、水木節が炸裂しちょります。
水木ファンは必読ですな。
あと、本屋さんに注文してた
水木しげる全史の後編が届きまして
読みました。
オウム事件に対して怒りを
あらわにする御大が印象的。
平成の事件まで近づいてきたのだなぁと
しみじみしてしまいました。
いやはやここ最近は私の中で水木ブームが
巻き起こってて、境港に行きたくて仕方ありません。

テーマ:マンガ - ジャンル:本・雑誌

【2007/01/19 23:38 】 | コミック | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
石川文康 『カント入門』
カント入門 カント入門
石川 文康 (1995/05)
筑摩書房
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★★★★☆
哲学ってなんて面白いんだろう。
分かりやすく書かれてはいるんだろうけれど
全くの素人が読むには中々難しくて、
久しぶりに本を読みながらメモを
とりましたよ。
同じとこも何回も読んだり。
理解するのに時間がかかりました。
まぁ、始めはこんなものさと開き直っておりますが。
カント入門ということで。
カント哲学と彼がその考えにいたったプロセスが
書かれております。
私が理解したところによると(大変怪しい)
相反する命題のペア、アンチノミーが
起こるのは弁証的理性によるもので、
より高い理性として批判的理性というものがある。
カントの言う4つのアンチノミーに関して
そもそも命題自体が矛盾が見受けられる。
一見それらしく見える、また理性で考えたものでありながらも
本当はそうではないもの、
つまりは仮象にすぎないのである。
仮象を批判するということが肝要である。
・・・ってなことを言ってると思うんですよ。
もう全然理解してなかったらすみません。
めっちゃ難しかったんですもん。
でも、面白いんですな。
時間や、世界、宗教、理性、
つきつめて思考されたそれらはそれだけで大変美しい。
世界が奥行きをもって見えてきます。
さ。他のにもチャレンジだ。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

【2007/01/18 23:54 】 | 新書 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
ラッキーナンバーセブン
ラッキーナンバーセブン見てきました。
仕事を失い、家にはシロアリがわき、恋人には浮気され、強盗には
殴られるという散々な目にあったスレブン。
友人のニックを頼りにニューヨークへ出かけるが
ニックの部屋に彼はおらず、ニックと間違えられ
ギャングのボスにとんでもない依頼を受ける。
・・・と、こう書くとコメディーのようなのですが、
しっかりしたミステリー。
いくつかのエピソードが絡まりあって、
一つのシーンが後々効いてくるのです。
伏線の貼り方が巧いし、物語の作り方も面白いのです。
いやー。満足満足。
一時たりとも目の離せない展開ですよ。
音楽も良いのです。
カンザスシティー・シャッフル
細かい事にも神経が配られてる良い映画でした。
しっかし。こんなに豪華なメンバーなのに
イマイチ宣伝がされてないような気がするのは気のせいでしょうか。
もっとどーんとやれば良いのに。

テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画

【2007/01/17 22:04 】 | 映画 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
水木しげる伝
完全版 水木しげる伝〈上〉戦前編 完全版 水木しげる伝〈上〉戦前編
水木 しげる (2004/11)
講談社コミッククリエイト
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★★★★☆
中巻まで読んだのですが、
どんなことがあろうとも飄々と生きてる
ゲルシーの姿がとってもステキなんですな。
常にマイペース。常に我が道。
何があっても動じない。
ううん。いいなぁ。
ほんとに過酷な状況に置かれてるのに
どこかヒトゴトというか
距離を置いて見てはる感じがします。
やっぱり半分妖怪なんじゃないかしらと
ドキドキしております。
下巻が本屋さんになかったので
注文してもらってるのです。
もうじき届く予定なので大変楽しみです。
上巻は戦前、中巻は戦中、下巻は戦後ってなるみたいです。
戦後ってことはゲルシーが紙芝居やら
貸本やらを始めたころ。
ってことは鬼太ちゃんも登場するのかしら。
上、中にはところどころねずみ男が顔を見せております。

テーマ:マンガ - ジャンル:本・雑誌

【2007/01/16 22:33 】 | コミック | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
吉田秋生 『Banana fish』
Banana fish (1) Banana fish (1)
吉田 秋生 (1996/12)
小学館
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★★★★★
ここ2、3日ブログの更新をサボって何をしていたかというと
ずっとバナナフィッシュ読んでたんですな。
いやこれめっちゃ面白い。
IQ180を誇るストリート・キッズのボス・アッシュ。
日本から来たカメラマンの助手・英二。
彼らが巻き込まれたのは
バナナフィッシュと呼ばれるものにまつわる事件。
バナナフィッシュとは一体何なのかー?
アメリカ社会の裏側をスリリングに、サスペンスフルに
そいでもって哀愁たっぷりに描いた
骨太のマンガなのです!!!
アッシュと英二の絆や、登場する人物
ひとりひとりのアイデンティティ、
複雑にからみあった物語を最後まで
緊張感を維持したままで描ききったその手腕に拍手。
いやー。面白かった。
ああ。でもちょっくら警告を。
コミック文庫で読んだのですが、2巻の解説で
壮大なネタバレがありますのでお読みになる方は
飛ばされることをおススメします。
私、何も知らずに読んで本気で殺意を・・・。
以降の巻は解説をすっとばしたのでネタバレしてあるか
どうかも分かりませんが、とりあえずご注意くださいまし。
解説なんて読むんじゃなかったコンチクショウと、
大変悔しい思いをいたしましたよ。
そいから同性愛の描写がけっこうみうけられるので
苦手な方はご遠慮いただいたほうが良いかもしれませぬ。
でもすんげぇ面白いので読まないのはもったいないと
思います。
【2007/01/16 02:52 】 | コミック | コメント(2) | トラックバック(0) | page top↑
仁木英之 『僕僕先生』
僕僕先生 僕僕先生
仁木 英之 (2006/11/21)
新潮社
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★★★★☆
いやん。表紙がめっちゃキュート。
挿絵もかいらしいんですー。
親の財産をあてにしてのんべんだらりと
日々を送る、今で言うニートの王弁。
父親に言われ仙人に供物を届けに行くことになったが
なんと仙人はまだ十代の半ばくらいの姿をした可愛らしい
女の子だった!
僕僕と名乗るその仙人とのフシギな旅が始まるー。
王弁のなかなかふんぎりのつかない僕僕先生への
想いやら、旅の途中で出会う不思議や
人のあさましさが飄々と描かれてて
読んでて楽しかったです。
こりゃ注目の作家さんの登場ですな。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

【2007/01/13 23:51 】 | 日文 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
敬愛なるベートーヴェン
敬愛なるベートーヴェン見てきましたー。
ちょっと陰鬱な映像だったのですが、
第九のシーンがすごく良かったので満足です。
天才・ベートーヴェンの偏屈さや、
神に選ばれた芸術家だという自信、
その偏狭な性格ゆえの孤独なんてのが
ひしひしと伝わってきました。
聞いたことのある曲もたくさん使われてて、
久方ぶりにクラシックを聞きに行きたいなぁと
思いました。
アンナ役のダイアン・クルーガーがめっちゃ
美人さんでしたー。

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

【2007/01/11 23:48 】 | 映画 | コメント(2) | トラックバック(0) | page top↑
辻信太郎 『海のメルヘン』
海のメルヘン―潮風の天使マリー 海のメルヘン―潮風の天使マリー
山田 和恵、辻 信太郎 他 (2006/10)
サンリオ
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★★★★☆
内容はしょもうないのですが、
装丁が素晴らしいのです!!
グラシン紙(だと思うのですが、パラフィン紙との区別が
つかないので、違うかもしれませぬ)で包まれた切り絵が
そりゃもう美しいったら!
各章ごと切り絵が挟まれてるのですが、
ため息つくくらい見事なつくりで。
一目ぼれですよ。ムフー。
切り絵だけの本だともっと良かったのですが、
そういうのって発売されてないんでしょうか。
見かけたことがないような気がするのですが。
なにはともあれ、手元においておきたくなる1冊です。
手触りを楽しみたくもあるのですが
細工が細かいのですぐに痛んでしまいそうで、
あんまり触れないのです。くぅ。

テーマ:**本の紹介** - ジャンル:本・雑誌

【2007/01/10 20:11 】 | 絵本 | コメント(2) | トラックバック(0) | page top↑
風野潮 『森へようこそ』
森へようこそ 森へようこそ
風野 潮 (2006/11)
ジャイブ
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中国への勤務が決まった母と離れ、
離婚した父の元へ行くことになった美森。
そこには植物の声が聞こえるという弟・瑞穂が待っていた。
最初はそんな瑞穂にとまどう美森だったが・・・。
多分再生がテーマになってると思います。
家族の、兄弟の、学校の、樹木の、それぞれの再生。
たとえ一度壊れたものでも、直るものもあるんだよーっていう。
なんだか爽やかーな小説でした。
このピュアフル文庫なのですが、イマイチ知名度が低いんですが、
講談社文庫の児童書と同じくらい
質の良いもの出されてると思うんですよねぇ。
今まで出たの全部持ってたりします。
もうちょっと知られても良いんじゃないかなぁ。
【2007/01/09 20:29 】 | 青春小説 | コメント(3) | トラックバック(1) | page top↑
チャールズ・シェフィールド 『マッカンドルー航宇記』
マッカンドルー航宙記 マッカンドルー航宙記
チャールズ・シェフィールド (1991/05)
東京創元社
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★★★★☆
天才物理学者・マッカンドルー博士。
相棒のジーニー船長とともに今日も宇宙を行く。
彼らが出会う驚異の数々!
「キリング・ベクトル」
10億人の命を奪ったグループの首魁・イフターの護送を
することになったジーニー。
物静かで愛想の良いイフターに戸惑うが・・・。
マッカンドルー博士とジーニーのそれぞれの
考え方や行動、彼らがどうして出合ったのかが描かれてて、
お話にすんなり入っていけるきっかけの一編。
「慣性モーメント」
高加速時に耐えられる宇宙船の開発はなされていたものの、
乗員は加速時のGに耐えられず、宇宙探査の
効率はそう良いものではなかった。
そこでマッカンドルー博士が考えだしたものは・・・。
純粋文系の私でもははぁなるほどと
分かった気になれるくらい分かりやすく書かれてました。
この後の話でも重要な相殺航法がここで初登場。
「真空の色彩」
小惑星を流用した自給自足型の宇宙船・方舟。
地球を旅立った17隻の方舟のうちの一隻から
入った報告に非凡な才能を見出したマッカンドルー博士は
その報告をした科学者に会いに行くことに。
新しい登場人物が登場です。
方舟の最高責任者も怖いんですが、
彼女がしようとしていることが恐ろしいったら!
他にも2編入ってるんですが、
もちろん面白さうけあい。
わかりやすい理論と、なにより小説てしての面白さ!
マッカンドルーとジーニーのやりとりも、真剣だったり
笑えたり。
宇宙の広さや世界はこんなに面白いってのを
再認識させてくれる1冊でした。
やっぱりSFは良いですなぁ。
なんとなく読んだ後で頭が良くなった気がします。

テーマ:SF小説 - ジャンル:本・雑誌

【2007/01/08 23:17 】 | SF | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
新春恒例 上方落語 米朝一門会
米朝一門会行ってきました。
27年ほど続いている恒例の落語会だそうです。
・桂ちょうば「子ほめ」
・桂宗助 「親子酒」
これは宗助さんの酔っ払いっぷりが見もの。
飲んできてるんじゃないかしらと思うくらい
立派な酔っ払いを演じはります。
親子そろってダメな酔っ払いっぷりが笑いをさそうのです。

・桂雀松 「マキシム・ド・ゼンザイ」
今回唯一の創作落語
ガイドブックを頼りに善哉で有名な店に入った男の
命運やいかに。
出てくるウェイターやらメニューやらが恐ろしいのです!

・桂南光 「壷算」
南光さんは声が独特ですな。
あのかすれた声はなんていうのかしら。
壷算のお噺はけっこう聞くお話なのですが、
時々自分も店のオヤジの立場にたって
こんがらがってしまいます。
今までで一番面白かったのは春風亭昇太のですなぁ。
もっかい聞きたい。

・桂米朝 「始末の極意」
米朝はん・・・。20年前に長い噺を聞いてたかった。
くぅ。でもまくらでやってはった耳の遠い老人どうしが
川をはさんでお互い勘違いする話やら
同じことを言い合う話やらは大変面白かった。

・桂ざこば 「子は鎹」
この噺を生で聞くのは初めてなような?
気のせいやもしれませぬ。
上方落語はどちらかというと笑えるだけの噺が
多いと聞いておるのですがこれは人情噺。
良い噺だ。

今年初めての落語会。
大変楽しゅうございました。

テーマ:落語 - ジャンル:お笑い

【2007/01/06 22:06 】 | 落語 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
宮部みゆき 『あかんべえ』
あかんべえ〈上〉 あかんべえ〈上〉
宮部 みゆき (2006/12)
新潮社
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★★★★☆
あー。やっぱりうまいなぁ。
安定して良いものを書き続けてはるので
安心して読めますなぁ。
ふね屋で起こる幽霊騒ぎ。
そのお化けたちの姿が見えるおりんちゃん。
おりんちゃんがお化けたちの声を聞いて
なんとかお化けがお化けとなった所以を
解きあかして、成仏してもらおうと頑張る姿が
もうなんともかわいらしゅうて。
5人のお化け・・・というか亡者の
それぞれの理由がちょっと哀しくてしんみり。
亡者だけじゃなくて生きてる人間の
妄執もちゃんとリンクさせて描いてあって
さらにしんみりしたり怖くなったり。
あー。やっぱり宮部みゆきは良いですな。
【2007/01/05 23:15 】 | ミステリー | コメント(4) | トラックバック(0) | page top↑
恩田陸 『中庭の出来事』
中庭の出来事 中庭の出来事
恩田 陸 (2006/11/29)
新潮社
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★★★★☆
珍しく恩田陸が破綻なく物語りを終えてる!
ただ、入れ子構造が複雑なので
途中ちょっと混乱しそうになりました。
入れ子構造だけでなくて、
なんていうんだろう。フーガみたいに
重なっていくんですよ。
AとA'って感じでなので若干まどろっこしい。
死んだ脚本家について3人の女優が語る事件の真相の内と外。
ただし、それはどこまでが物語でどこからが地の文章なのか
境界が曖昧なので章題を何度かチェックする羽目に。
このお話がちゃんと最後まで破綻なく終わるのかしら
という恩田陸ならではのドキドキした緊張感を
抱きつつ、最後までぐいぐい読むことができました。
リーダビリティって点で言えばかなりの質の良さ。

テーマ:推理小説・ミステリー - ジャンル:本・雑誌

【2007/01/04 23:49 】 | ミステリー | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
辻真先 『仮題 中学殺人事件』
仮題・中学殺人事件 仮題・中学殺人事件
辻 真先 (2004/04/09)
東京創元社
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★★★★☆
あらま!構造が面白い。
作中作なのですが、さらにひねりを利かせてあるのです。
プロローグで読者への挑戦というか、宣言があるんですが
そこで期待感がぐーんとアップ。
もしかしてすんごく面白いものを
読もうとしてるんじゃないかしらとドキドキでした。
無駄に人が死ぬというか、読後が暗いものが多いのですが、
挑戦的な姿勢はすごく素敵。
初版の上梓が昭和47年ということで
そこはやっぱり古臭さを感じさせるんですが
許容範囲です。
ミステリ好きなら要チェックですぜ。

テーマ:推理小説・ミステリー - ジャンル:本・雑誌

【2007/01/03 23:45 】 | ミステリー | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
橋本紡 『空色ヒッチハイカー』
空色ヒッチハイカー 空色ヒッチハイカー
橋本 紡 (2006/12)
新潮社
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★☆☆☆☆
「これは僕の旅の物語だ。
僕と杏子ちゃんとお兄ちゃんを巡る物語だ」(P10)
という言葉通り、1959年製のキャデラックに乗って
関東から九州まで旅を続ける話。
一番最初に拾ったのヒッチハイカーが杏子ちゃんという女の子。
お兄ちゃんは天才で何の苦労もなく東大に入ってしまうような人。
んで、その杏子ちゃんを中心にヒッチハイカーの
人々との交流をメインにところどころ兄に対する
想いが挿入されるんですが、はあああぁ。
つまらんものを読みました。
何がつまらんかと言いますと、
まず登場人物の誰一人として魅力的でなくて、
会話も読んでて面白くなくって、
物語もだらだら続いてて、メリハリがなくて
何を楽しめば良いのか分からない小説でした。
大掃除で見つかった本を見ないふりして
新刊に手を出したバチが当たったのか?!
でも本屋さんに行って新しい本が並んでるのをみると
ついうきうきして・・・。でもまさかこんなに
面白くないとは思わなかったんだもの!!
登場人物の考え方や設定、
いちいち頭にくるというか共感できないというか。
初めて読んだ作家さんなのですが、
暫くは手を出す気になれませんなぁ。

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【2007/01/02 22:46 】 | 日文 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
皆川博子作品精華 迷宮ミステリ編
皆川博子作品精華 迷宮ミステリー編 皆川博子作品精華 迷宮ミステリー編
千街 晶之、皆川 博子 他 (2001/10)
白泉社
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★★★☆☆
新年早々皆川博子て・・・。
と思わなくもないのですが気にしません。
17編の短編を集めた物語集なのですが
うーん。ミステリーというより
幻想小説に近いんじゃないでしょうか。
執念だったり妄執だったりがメインになってるような。
謎を求めちゃいけん小説でした。
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はてさて。
新年明けましておめでとうございます。
2007年が良い年になりますようにー。
末尾が7なのでなんとなく
良いことがある気がしてるんですが。

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【2007/01/01 23:35 】 | ミステリー | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
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