川原泉 『美貌の果実』
美貌の果実 美貌の果実
川原 泉 (1995/09)
白泉社
この商品の詳細を見る

★★★★☆
うふふふふ。
いいわ。すごく良いわ川原泉。
マジはまりランキング第一位だわ。
3編収録されててそのどれもが良いのだわ。
ユーモアと深遠さとセンス。
他に2冊ほど読んだのですが、
底辺に流れるものは同じだと思います。
ホロリとさせられる人情だったり
クスリとしてしまう間の抜け方。
そのバランスがすごく良いので心地よく読んでられます。
いやー。今まで読んでなかったってのは
もったいなかったー。

テーマ:マンガ - ジャンル:本・雑誌

【2007/04/30 21:33 】 | コミック | コメント(2) | トラックバック(0) | page top↑
春團治まつり
第8回春團治まつりに行って参りました。
久方ぶりの春團治。あいもかわらずかっちょ良いのです。
今回の着物は黒だったんですが、
白の方が似合うと思うなぁ。かっちょ良さあっぷ。
・桂壱之輔 「手水廻し」
大阪からの客人が「手水を廻して欲しい」と
仲居に言うが、田舎ではそういう言い回しをしないので
仲居も宿の主人も何のことか分からない。
商売熱心な主人は板前を伴って大阪まで。
なんといいますかイマイチ笑いどころが少ない噺のような。
「犬の目」という噺も私は好きませんな。
は。ただこの壱之輔さんがお茶子さんもやってはったんですが、
そん時メガネかけてはったんですよ。
かっちょよさあっぷ。
・桂福矢「刻うどん」
声は良いけど間が悪い・・・様な気がします。
・桂蝶六「がまの油」
うふふふふ。これ好きな噺なんですよ。
かまの油やらバナナのたたき売りやら
口上の長いものというのは聞いてるだけで
なにやら心地よいリズムを刻むので良いですな。
メリハリのある良い声でした。
へべれけになった後の口上の面白さったら!
・桂梅團治 「鬼の面」
聞いたことのない噺でした。
母親に似ているというおたふくの面を面屋さんから
譲ってもらった娘。
その娘の面を鬼の面と入れかえる奉公先の主人。
おたふくの面が鬼の面と変わってしまい、
母に変事があったのではないかと実家に
はせ参じる娘。
主人のお気楽さがかわいらしいんですよ。
無駄に陽気で暢気。
母を想って暗い夜道を歩く娘の気持ちが健気でもう。
中入り
・露の男四郎 (百面相)
遠目でよくわかりませんでした・・・。えへへへへ。
・桂春團治 「皿屋敷」
品のある良い芸だなぁとしみじみと思いました。
噺にひきこまれてしまうんですな。
目の前に姫路城が見えましたよ。
口の悪い六兵衛さんがほんとに口が悪くてステキでした。

テーマ:落語 - ジャンル:お笑い

【2007/04/29 21:57 】 | 落語 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
永井するみ 『カカオ80%の夏』
カカオ80%の夏 カカオ80%の夏
永井 するみ (2007/04)
理論社
この商品の詳細を見る

★★☆☆☆
夏休み。クラスメートの雪絵がメモを残して
姿を消した。
姿を消す前に一緒に買い物に行っていた凪は
雪絵の母から行方を知らないかと尋ねられ
雪絵を探すことになるー。
まず、メモを残してんだから家出でしょう。
事件じゃないでしょう。高校生でしょう。
もうほっときゃいいのよそんなものは!!!
・・・と、思ってしまってどうにものめりこない。
そんでもって凪の人物造形がイマイチしっくりこないというか。
自分の知りたいことの為にたくさんの人を利用して
それを友情だなんて言うおめでたい勘違いをするような
主人公はどうなのかと。
傲慢で自分勝手で迷惑千万な女のどこに
好意を持てば良かったんだ。
うーん。永井するみって初めて読んだけど、
もしかしてあわないかも。
私の読み方が悪かったのかなぁ。うーむ。
【2007/04/28 20:53 】 | 日文 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
石田衣良 『IWGPⅦ Gボーイズ冬戦争』
Gボーイズ冬戦争―池袋ウエストゲートパーク7 Gボーイズ冬戦争―池袋ウエストゲートパーク7
石田 衣良 (2007/04)
文藝春秋
この商品の詳細を見る

★★★★☆
池袋ウエストゲートパークシリーズ最新作です。
待ってました!いかにマンネリであろうと劣化してようと
もうタカシさえ出てりゃそれで良いんです。
・・・ってなことをちょっと前までは
思ってたりしたんですが、この巻を読んで考えを変えました。
時代劇を見てるような安心感でもって
見守れるようになったというか。
素直に楽しもうと。
「要町テレフォンマン」
振り込め詐欺によって老人が自殺。
その詐欺を働いたヨウジから
仕事を抜けられるように依頼されたマコト。
時代を反映してるのってこのシリーズの良さだと思うんですが、
これもそう。弱者が弱者をいたぶる構図。
この巻は格差社会ってのがテーマ?というか
けっこう重要なポイントになってるようで
色々考えさせられました。
「詐欺師のヴィーナス」
キャッチセールスにひっかかったキヨヒコ。
しかし、セールスレディーの語った事全てが嘘ではない、
彼女の本心を知りたいと依頼してきたが。
いや、もうこれ最初の3ページが素晴らしい。
切り取られた世情が分かりやすく展開されてて
ああ。ありそうだ!!!と深く納得。
「バーン・ダウン・ザ・ハウス」
自分の家に火をつけた少年・ユウキと知り合ったマコト。
ユウキが街に戻ってから連続放火が始まる。
犯人はユウキなのかー?
鬱屈を抱えた少年の姿が不憫で可哀想で。
ラストが救いのあるものでほんとに良かった。
「Gボーイズ冬戦争」
タカシがかっちょよいです。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

【2007/04/27 22:29 】 | 日文 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
図録 王立科学博物館
図録「王立科学博物館」 図録「王立科学博物館」
(2007/04/27)
三才ブックス
この商品の詳細を見る

★★★★★
買っちゃったー。
かっちょえぇんですわこれが。
王立科学博物館というシリーズ物のフィギュアが
岡田斗司夫監修、海洋堂制作で宇宙をテーマにして
作られていたのですが、
それについていた小冊子を書籍化したものです。
「スペースシャトルコロンビア」のフィギュアがついてて
2940円というお安さ!!!こりゃ買いですよ奥さん。
いや、ほんとに良いんですって。
読み応えのあるコラムと豊富な写真と
想像力をかきたてられる様々な資料。
ボイジャーのコラムは正直ちょっと泣きそうになりました。
久遠の時間をたった一人で進む深宇宙探査機の行方。
心を馳せるだけで、深遠な宇宙のロマンを感じるじゃないですか。
苦しい家計の中、旦那さんがこっそりこの本を買って帰って
男のロマンだなんだといっても
奥さんはにっこり笑って受け止めてあげてほしいなぁと
思うくらい良い本です。
一家に一冊!!!なんなら保存用にもう一冊ほしい。
ぐっはー。このかっちょよさをぜひともご理解いただきたい!!!

テーマ:オススメの本 - ジャンル:本・雑誌

【2007/04/26 21:50 】 | おススメ! | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
オール・ザ・キングスメン
オール・ザ・キングスメン見てきましたー。
田舎町の出納役に過ぎなかったウィリー(ショーン・ペン)は
小学校建設の際の不正を許せずに抗議したことによって
耳目を集めていた。
新聞記者のジャック(ショーン・ペン)も彼に
注目していた1人だった。
ウィリーは街の役人タイニーに唆され、知事に立候補するがー。
ウィリーの変貌とその動向を注視するジャックの
関係がどうにも分かりにくかったんですが、
しっかりした作りの良い映画でしたー。
最初はお酒も飲まず、貧しい人々の為にという目的で
行動してたはずのウィリーがどんどん
汚濁に呑まれていくのがジャックの視線を通して
語られて、でも、それでもウィリーを憎みきれないんですな。
善と悪ってのはどこで区別するのか。
そんなことを考えさせられました。
ウィリーの父親代わりの判事というのが出てくるのですが、
アンソニー・ホプキンスなのですよ。
かっちょえぇ。
ジャックが想いを寄せていたアン(ケイト・ウィンスレット)と
彼女の兄のアダム、3人の蜜月の時の映像が綺麗でした。
子役かわいらしかった。
いやはや政治と宗教について語る時は重々注意しなきゃならんと
認識を新たにしました。

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

【2007/04/25 22:07 】 | 映画 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
恩田陸 『朝日のようにさわやかに』
朝日のようにさわやかに 朝日のようにさわやかに
恩田 陸 (2007/03)
新潮社
この商品の詳細を見る

★★★☆☆
短編集なんですが、うーむ。
ほんとに短編集。
いや、なんというか、今まで単行本になってないのを
寄せ集めましたっていうのがすごく漂ってくるのです。
もうちょっと何かテーマのようなもの、
もしくは編集の仕方が何かあったんじゃないかという疑問が。
『あなたと夜と音楽と』
ラジオのDJの会話で進むミステリー。
毎週ビルの入り口に置かれる小物。
そこにはどんな意図があるのかー。
会話だけで進むといえば恩田陸には『Q&A』があるのですが
やっぱり上手いなぁと。想像力がかきたてられます。
『寂しいお城』
寂しい子供はみどりおとこに攫われ寂しいお城に
囚われる。
寂しいお城には決して入ってはいけない部屋がある。
黒い扉の向こうには。
ミステリーランドの予告の1篇らしいです。
こりゃ楽しみ。
『楽園を追われて』
あ。これいい。
高校時代の同窓生。
友人の死をきっかけに集まった昔の仲間達。
死んだ友人が残した一編の物語。
怖い話でもミステリーでもなくて
失われた青春の物語。懐かしさたっぷり。
ショートショートを含めた14編の物語。
【2007/04/23 21:12 】 | 日文 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
川原泉 『笑う大天使』
笑う大天使(ミカエル) (第1巻) 笑う大天使(ミカエル) (第1巻)
川原 泉 (1996/09)
白泉社
この商品の詳細を見る

★★★★★
いやんめっちゃ面白い。
名門女子校・聖ミカエル学園に通う3人の女の子達。
転校生で成績優秀、2年生の心の灯火、ケンシロウ・史緒、
背が高くてスポーツ万能、凛々しく1年生の憧れ、オスカル・和音、
小さくて賢く愛らしい、3年生のアイドルコロボックル・柚子。
「紅茶とバラのジャムだけを口にして
生きているよーな美しい趣」のある良家の子女たちに囲まれ、
猫を被って被って被りまくっていた3人だったが、
ある日ふとしたきっかけですっかり打ち解けあう。
ほのぼのとした日常からおそるべき陰謀!まで
そこかしこに溢れるユーモアと
しっかりした筆致でいきいきと描かれる登場人物たち!
かなりの確率で顔が崩れてるんですが、
それがまたキュートで!
凛々しくなった時の顔とのギャップもステキだったり。
2巻では3人がそれぞれ順番に主役になってます。
和音のご両親の話や柚子の担任の友人の話
史緒の兄の話。
それぞれグッとぐるのです。
正直泣きました。
まさか泣かされるなんて!!!
くぅー。映画化もされてるみたいなので
ぜひ見てみたいです。

テーマ:マンガ - ジャンル:本・雑誌

【2007/04/22 20:58 】 | おススメ! | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
荻原浩 『千年樹』
千年樹 千年樹
荻原 浩 (2007/03)
集英社
この商品の詳細を見る

★★★☆☆
樹齢千年を超える巨大な楠木。
その木の下で移ろう人と時代。
一編の中に時を越えた物語が2つ描かれてて
8つの短編が収録されてます。
その物語がちょこっとずつリンクしてるので
あぁ、この人こうなったのかーと思ったり。
読後感の暗い、ちょっと怖いの話が多かったです。
暮らしている時代や置かれているは全然違うのに
人々の願うことや思うことというのは
そう変わるものじゃないんだなぁって。
もんそい個人的に荻原浩には
ユーモアたっぷりのたとえば『オロロ畑でつかまえて』
みたいのを描いてほしいと思っているので
こういう怖いのを読むとがっくり度が大きかったり。
【2007/04/21 20:11 】 | 日文 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
ホリデイ
ホリデイ見てきましたー。
仕事は上手く行っているけれど、
恋に破れた2人の女性。
そんな2人がクリスマス休暇を利用してお互いの家を
交換し、新しい出会いが訪れるー。
というベタな感じのラブコメでした。
私、なぜかジョシュ・ハートネットが出ると
思い込んでたので出てなくてがっくり。
いや、それを目当てで見に行ったわけではないのですが、
他に見るところもなかったので今や遅しと
登場を待ってたのですが、私の勘違いで全然出てませんでした。うへぇ。
それなりに面白いし、それなりに楽しめるんですが、
まぁ、「それなり」って感じ。
「それなり」なわりに長いし。
わざわざ映画館に見に行くほどじゃないかもしれません。
というか何故この時期に公開なんだろう。
どうせならクリスマスムービーで12月に公開すりゃ
良かったのに。いや、大人の事情が色々あるんだとは
思うんですが、この小春日和の中
映画の中がクリスマスってのちょっと違和感が。

・・・なんてことを書いてたのですが、
小春は陰暦10月のことをさすんですって。
今で言う11月から12月くらいですかねぇ。
んなわけで、この小春日和って文章はまちがっちょります。
お詫びして訂正を。すみません今まで間違って覚えておりました・・・。

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

【2007/04/20 20:24 】 | 映画 | コメント(2) | トラックバック(0) | page top↑
武田邦彦 「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」
環境問題はなぜウソがまかり通るのか 環境問題はなぜウソがまかり通るのか
武田 邦彦 (2007/02)
洋泉社
この商品の詳細を見る

★★★☆☆
環境問題に取り組む姿勢を懐疑的に、
それは違うんじゃないかい?って言ってる本です。
この本が本当かどうなのか、
実際のところは分かりません。
新聞が嘘をつくなら本だって嘘をつく。
・・・というより、自分に都合の良い
データだけをひっぱってくることも可能じゃないか!と
思ってしまって。
けれど、環境問題ってのはもっと
自覚的に取り組まなきゃいけないんじゃないかってのは
思いました。
もしくは、どーんと発想を転換してですね、
もうそろそろ人類の世は終えて、
新しいなにかの登場を待つってのもありなんじゃないかなぁと。
いや、みすみす滅びるつもりはないのですが、
別に人類に代わる何かが登場しても良いんじゃないかなぁというのは
実は前からこっそり思ってて、そういう世界を見てみたい。
昆虫なんかはすごく潜在能力があるみたいなので
昆虫の中からスゴイのが出てきたりしないんですかねぇ。

テーマ:ノンフィクション - ジャンル:本・雑誌

【2007/04/19 23:04 】 | ノンフィクション | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
角田光代 「菊葉荘の幽霊たち」
菊葉荘の幽霊たち 菊葉荘の幽霊たち
角田 光代 (2003/05)
角川春樹事務所
この商品の詳細を見る

★★★☆☆
友人のために家探しを手伝うことになった典子。
しかしなかなか良い物件が見つからず、
とうとう気に入った建物から
住人を追い出そうとする!
・・・と、聞くとなんだか
コミカルなドタバタ喜劇みたいに
聞こえるんですが、そんなに楽しい話じゃなくて。
じゃあどういう話なんだいって言われても
困ってしまうんですが。
なんだかダメな人たちばっかりが
ダメなことをしてるなぁっていうお話で、
どうにも感想に困ります。
面白くないというよりイマイチ意味が分からないというか
だからどうしたというか。
やはり私はこういうブンガク的なものは
合わないようで、理解ができないなぁ。
【2007/04/18 20:37 】 | 日文 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
北村薫 『玻璃の天』
玻璃の天 玻璃の天
北村 薫 (2007/04)
文藝春秋
この商品の詳細を見る

★★★★☆
昭和初期を舞台に令嬢・英子と運転手の別宮(通称ベッキーさん)が
謎を解く、シリーズ第二弾。
第二弾て!シリーズて!読むまで知りませんでしたがな!!!
こういうのは帯とかに「シリーズ第二弾」って書くのが
親切ってもんじゃあないのかえ?!
・・・と思いましたが、まぁ、読んでしまったものは仕方ない。
や、面白かったですよ。
昭和の香りが漂ってきたし、品の良さというか
感じの良さ、教養の深さはやっぱり
北村薫だなぁって思わせるものだし、
時々ドキっとするような
人の悪意が描かれて油断がならないし。
でもねぇ。シリーズ物って分かってたら
最初に第一弾から読みましたがな。
ちなみにシリーズ第一弾は『街の日』ですって。
買ったまま部屋のどこかに埋もれてますがな。
発掘せねば・・・。
あ。あと分からなかったところが。
でもこれを言うとネタバレになるので
どっかの解説を探しにいくことにします。

テーマ:推理小説・ミステリー - ジャンル:本・雑誌

【2007/04/17 20:25 】 | ミステリー | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
松尾由美 『ブラックエンジェル』
ブラック・エンジェル ブラック・エンジェル
松尾 由美 (2002/05)
東京創元社
この商品の詳細を見る

★★★☆☆
マイナーロック研究会の面々が集まり、
カルト的人気を誇る一枚のアルバムを聞く事に。
しかしその中の「ブラック・エンジェル」という
一曲を聞いている間になんとそこから
タイトルを彷彿とさせる小さい黒い天使が現れ
メンバーの一人が刺殺されてしまう!!!
・・・というとんでもないミステリーなのですが、
バカミスかと思いきやこれがなかなか
読ませるんですな。
残されたメンバー達が事件の真相を追おうとする様は
青春ミステリーとして読めるし、
黒い天使のもたらすものは何かということを
しっかり解きあかそうとする姿勢は
探偵小説の基本的な形ではあると思います。
人物の造形や展開が弱い点もありますが
一読の価値はあるんじゃないかと。

テーマ:推理小説・ミステリー - ジャンル:本・雑誌

【2007/04/16 20:16 】 | ミステリー | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
畠中恵 『まんまこと』
まんまこと まんまこと
畠中 恵 (2007/04/05)
文藝春秋
この商品の詳細を見る

★★★☆☆
江戸の町では町奉行所では扱わないようなちょっとした、
でも本人達にとっては大事ないざこざは
差配さんや名主さんが解決していた。
名主さんの玄関で調停をすることから
「げんか」とも呼ばれることも。
そんな名主の息子として生まれた麻之助。
かつては生真面目で勤勉だと評判の良い若者だったが、
16になって突然大層お気楽で太平楽な性分に。
悪友である女たらしの清十郎や見習い同心の吉五郎と共に
今日も今日とて騒動の渦中に。
麻之助の人の良さや育ちの良さが伝わってくるので
読んでてあったかい気分になれます。
悪意や人の持つ嫌なとこもきっちり描かれてるのと
それを真正面から受け止めて、受け容れる度量の広さと
両方がバランスよく描かれるので読んでて
楽しかったです。
どうもこれもシリーズ化されそうな気がしますな。
吉五郎がもちょっと活躍しても良いんじゃないかなぁという
気がしなくもないのですが。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

【2007/04/15 21:19 】 | ミステリー | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
映画・東京タワー オカンとボクと、時々、オトン
東京タワー見ました!
2時間ドラマにもなったし、連続ドラマにもなったし、
もうそろそろ東京タワーの鮮度やら旨味やらも
枯渇してそうなものなのですが、
ところがどっこい。
映画も良い出来だったりします。
淡々と流れる日常と、
じわじわとこみ上げる言葉にならない思慕。
原作に忠実に、変にドラマチックになってなくて
じんわりと良い映画にしあがっております。
私の個人的な見所は勝地涼のフラッシュダンス。
全ての感動よりも先に目に浮かぶのは
あの華麗な舞!!!
一人でニヤニヤと思い出し笑いしちゃいます。
幸福な食卓のイメージが強かったので、
こんな動きも出来る人だったのかと、
あやうく惚れそうに。
テレビとか家で見れる媒体で見てたら
確実に涙流して笑いこけてましたね。
映画館はやっぱり人目をはばかるので。
ああ。でもすんげぇ面白い動きなんですよ。
このシーンを見る為だけに映画館へ
足を運ぶというのも全然アリだと思います!
【2007/04/14 20:58 】 | 映画 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
長野まゆみ 『メルカトル』 
メルカトル メルカトル
長野 まゆみ (2007/04)
大和書房
この商品の詳細を見る

★★★☆☆
混乱しました。
登場人物が多すぎる・・・というより、
登場人物の関係が複雑すぎたような。
誰が誰で、誰とどうつながってたのか。
私の理解力の無さといえばそれまでなんですが。
学費を稼ぐために地図収集館で働くリュス。
彼の周囲に集まるおかしな人々。
その人々はすこうしずつ繋がっていて
最後には1本のラインが見えてくるー
というようなお話でした。
『メルカトル』といえば銘探偵メルカトル・鮎が
浮かぶ方もいるかと思いますが、今回のメルカトルは
地図の描き方の一つですな。
そんなわけでこの本の中でも地図ってのが
結構重要なアイテムになっております。
ううむ。もしかして
人と人を出発地と目的地に見立ててあったのかしら。
リュスとヴィ、リュスとダナエ、リュスとミロル。
たとえ遠回りをしても必ず行き着く関係。
ただし、面積である人となりは考慮に値しない。
・・・ということでしょうか?
いや、ちがうかも。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

【2007/04/13 20:34 】 | 日文 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
上遠野浩平 『酸素は鏡に映らない』
酸素は鏡に映らない 酸素は鏡に映らない
上遠野 浩平 (2007/03/30)
講談社
この商品の詳細を見る

★★★★☆
健輔がクワガタを追いかけて行った先に居たのは
不思議と存在感の無い男。
彼は自分のことを「オキシジェン」、もしくは「柊」と
名乗り、まるで未来が予見できるようなことを言う。
エンペライド金貨と呼ばれる金貨を見せられ、
力がほしければその金貨を探してみると良いと
言われた健輔達は金貨に描かれた文字GAUCHEを
手がかりにとある美術館まで辿りつく。
金貨探しというとなんだか心トキメク
冒険譚かと思えますが、そういうのとは
一線を画していています。
オキシジェンの正体が分からないのと
章の初めに挟まれるヒーロー物のストーリーと
世界の支配と、なにやら色々あいまって
ちょっと混乱した物語に。
でもスイスイ読めて、それなりに楽しめました。
ミステリーランドというレーベルは
良くも悪くも挑戦的な感じがしますな。

テーマ:推理小説・ミステリー - ジャンル:本・雑誌

【2007/04/12 23:57 】 | ミステリー | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
知らないと恥ずかしい! 日本建築、デザインの基礎知識
CasaBRUTUS特別編集 知らないと恥ずかしい! 日本建築、デザインの基礎知識 CasaBRUTUS特別編集 知らないと恥ずかしい! 日本建築、デザインの基礎知識
マガジンハウス (2007/04/10)
マガジンハウス
この商品の詳細を見る

★★★★☆
おお。
かっちょよいぞ。
日本建築のイロハをお勉強
知れば知るほど奥深い日本建築。
屋根の形や柱の素材。
今まで意識してなかったけど、
ちゃんと意味があったり、そうなった経過が知れて
ああ。そうだったのかーって。
今度から神社仏閣へ行くのがさらに楽しくなっちゃいそうです。
『洛翠』にはぜひとも行きたいですなぁ。
七代目植治・小川治兵衛という庭師の名をご存知でしょうか。
とても、ほんとうにとても素敵なお庭を
作られた方なんですが、その植治が作ったお庭を
見ながらお食事が出来るのですって。なんと贅沢な!
酒井順子の「若い頃は欧米の文化に憧れていた人が
年をとって和風文化に回帰する、という現象があります」
って文章にギクり。
やっぱり和風のものに囲まれているほうが
落ち着くんですよねぇ。まだ若い筈なのに・・・。
きっと遺伝子の中に「和」に魅かれるなにかが
組み込まれてるんですよ。

テーマ:雑誌 - ジャンル:本・雑誌

【2007/04/11 23:15 】 | 雑誌 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
本屋大賞2007
本屋大賞 2007 (2007) 本屋大賞 2007 (2007)
本の雑誌編集部 (2007/04)
本の雑誌社
この商品の詳細を見る

本屋大賞の2007年版が出てました。
佐藤多佳子が1位。うーむ。順当すぎるような気も。
発掘部門の『赤い竪琴』が気になります。
あと『ご冗談でしょうファインマンさん』『館島』とかも
読んでみたいなぁ。
・・・去年読んでみたいといってた『たたり』すら
読めてない私が何を言うって感じがしなくもないんですが。
あ。そういや『ラギッド・ガール』も読めてない。
ああ。ひきこもって本だけ読んで暮らしたい。
なんでこんなに時間がないんだろう。
読むべき本はあんなにたくさん眠ってるってのに!!!
【2007/04/10 23:09 】 | ブックガイド本。 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
奥田秀朗 『家日和』
家日和 家日和
奥田 英朗 (2007/04)
集英社
この商品の詳細を見る

★★★★☆
家。家族。共に歩む人々。
その人々のあったかな部分を掬い上げた小説だったので
読んでてほっこりしちゃいました。
どのお話も面白かったです。
・サニーディ
ネットオークションにはまった42歳・専業主婦の紀子。
ついには夫の大事にしているギターまで
オークションに出そうとするが・・・。
他人に評価されることの少ない専業主婦が
評価されることに価値を見出すとこが
うまーく描いてあって、すんなり納得。
そうか。こうして人はネットにはまるのかと。
ラストはほっと一息。ああ良かったって。
・ここが青山
急に会社が倒産してしまった36歳の裕輔。
妻が仕事に出、家事をすることになったが。
意外にも精に合っていたが世間はそうはみずに・・・。
世間と裕輔自身の思うところのギャップがあって
それが面白いのです。
再就職をやっきになって目指そうとする
かつての同僚の動きもリアリティがあるんですな。
「人間いたるとこ青山あり」
良い言葉ですな。
・家においでよ
妻と別居することになった正春。
自分の家を自分好みに作り上げてゆく。
男の趣味みたいのがぎゅぎゅっと凝縮。
正直ちょっぴり羨ましかったり。
・夫とカーテン
イラストレーターの春代。
夫の栄一がまたしても会社を辞めると言い出して・・・。
栄一が何かやらかすたびに春代のイラストの神様が
降りてくる。
とってもキュートでユーモラス。
割れ鍋に綴じ蓋・・・?いや、ちょっと違うような。
夫婦は何かと補い合うんだなぁ。
・妻と玄米御飯
ロハスにはまりだした妻と
そんな妻を一歩引いて見てる作家の夫。
筆が進まず、ユーモア作家である夫は妻のロハス仲間を
ネタにしようと思いつめるが・・・。
「どこからも反対されない正義を振りかざすのは
人品の卑しさなのではないかー。」(P222)
って文章がストンと腑に落ちました。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

【2007/04/09 22:52 】 | 日文 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
ハッピーフィート
ハッピーフィート見に行ってきました!
めっちゃかわいらしかったですー。
そんでめっちゃ笑いましたー。
ペンギンのフワフワ具合がちゃんと伝わってきたし、
なんたって動きがキュート!
主人公は皇帝ペンギンだったんですが、
5匹のアデリーペンギンがえぇ動きを見せるんですよ。
ペンギンの赤ちゃんは
動物の中でもかなり、かいらしさランキングが高いと
思うんですが、それが躍るんですよ?!
鼻血とよだれが一緒に出るってなもんですよ。
ストーリーは途中で力尽きた感じがしなくもないんですが、
楽しんで見れました。
エンドロールで流れてた音楽の中でも
Gia Farrellのhit me upってのがすごく良かったですー。
あ。ちょっぴりオマケがあるので
最後まで席をお立ちにならないようにー。

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

【2007/04/08 23:56 】 | 映画 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
誉田哲也 『ソウルケイジ』
ソウルケイジ ソウルケイジ
誉田 哲也 (2007/03/20)
光文社
この商品の詳細を見る

★★★★☆
多摩川の土手に放置されていた車の中から
左手だけが見つかるという事件が発生。
勘を大事にする姫川と予断を許さず細かい事柄を
積み重ねる日下の対立や
姫川と菊田の恋模様や
ユーモラスな登場人物あれこれや
楽しんで読めるエンタメ小説でした。
これ『ストロベリーナイト』の時主役だった
姫川警部補のシリーズ第二弾になりますな。
前作を読んで無くても理解できますが、
所々前作の影が落ちてたりする部分も。
横山秀夫が描くような警察内部のどろどろした
確執や男達の屈折と執念なんてのは
あんまり描かれないので
ライトな警察小説として読めました。
前作はその「軽さ」にひっかかったものの
そういうものだと割り切ってしまえば
まぁ、こんなものかと。
所々視点が変ったり、登場人物が多すぎたり
端役の設定が細かすぎたりと
難点がないわけではないんですが・・・。

テーマ:推理小説・ミステリー - ジャンル:本・雑誌

【2007/04/07 23:00 】 | ミステリー | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
男の隠れ家
男の隠れ家 2007年 05月号 [雑誌] 男の隠れ家 2007年 05月号 [雑誌]
(2007/03/27)
あいであ・らいふ
この商品の詳細を見る

2冊ほどおススメ雑誌をご紹介。
まずは『男の隠れ家 2007 05月号』
特集が博物館・美術館なのですよー。
国立科学博物館の紹介から始まって
小さな美術館まで
面白そうなところが目白押しなのです!!!
巻末近くにちょっとだけヨーロッパの博物館が載ってるんですが、
これがもう大変興味深くて!
ラ・スペコラ動物解剖博物館やら
ボローニャの人体解剖博物館にはぜひ
いつか行ってみたいものです。
ただ、ローテンブルクの中世刑罰博物館なんですが、
中世犯罪博物館って名前じゃなかったかなぁと。
BRUTUS (ブルータス) 2007年 4/15号 [雑誌] BRUTUS (ブルータス) 2007年 4/15号 [雑誌]
(2007/04/02)
マガジンハウス
この商品の詳細を見る

2冊目はこちら。『BRUTUS 2007年4/15号 』
特集は「西洋美術を100%楽しむ方法」です。
絵画をQ&A方式で解説してあるんですが、
なかなかに面白い。
回答がいっしょくたにまとまってるのが難点かなぁと
思ったりしなくもないですが
ディティールにどんな意味があるってのが
分かると深く知ることができるし、より楽しめるんではないかと。
ちょっと脱線しますが、絵画を楽しむテレビ番組がありまして
テレビ東京系でやってる「美の巨人たち」ってやつなんですが、
これがなかなか面白いので興味のある方はぜひ
一度ご覧下さいまし。
っていっても私も毎週見れてるわけじゃないのですが。
この前やってたエッシャーなんかはとっても面白かった。
雑誌の話に戻りますと。
後ろの方に載ってるモデルの兄ちゃんがめっちゃ
かっちょ良いです。
戻る場所を間違ってる感じがしなくもないですが、
この2冊の雑誌は買いですよー。

テーマ:雑誌 - ジャンル:本・雑誌

【2007/04/06 23:32 】 | 雑誌 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
D.キッサン  『共鳴せよ!私立轟高校図書委員会 1』
共鳴せよ!私立轟高校図書委員会 1 (1) 共鳴せよ!私立轟高校図書委員会 1 (1)
D.キッサン (2006/10/25)
一迅社
この商品の詳細を見る

★★★☆☆
図書委員の愉快な仲間達の日常を描いた
4コママンガです。時々4コマじゃないのも
入りますが。
図書室とか図書館とか響きだけで
ウットリしてしまうほうなので
彼らの生活というのはかなり羨ましい!
本に囲まれた生活。本とともに暮らす日々。
図書館の本と本屋さんの本では同じ本でも
やっぱり違うんですよ!!
本屋さんは本がよそゆきの顔をしてるんですが、
図書館の本はどこかしらアットホームな感じが
・・・しないですかそうですか。
登場人物の名前が微妙に本屋さんの名前と
かぶってたりして、ムフフな感じです。
なんとなくプー猫ってマンガと
ノリが似てるような。
っていうか4コマはみんなこういう
ゆるーい感じなのかしら。

テーマ:マンガ - ジャンル:本・雑誌

【2007/04/05 22:42 】 | コミック | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
中場利一 『シックスポケッツ・チルドレン』
シックスポケッツ・チルドレン シックスポケッツ・チルドレン
中場 利一 (2007/01)
集英社
この商品の詳細を見る

★★★★★
いいなぁ。すごくいい。
漁師町で暮らす悪ガキ・ヤンチ。
働かない父・一夫と働き者の母・静子、
友達やライバル、気になる女の子に
囲まれながらの楽しい日々。
けっこうダメな大人ばっかりの中
ヤンチがイキイキと躍動してるんですよ。
濃い人々がたくさん登場するんですが
失われた生活臭みたいのをずっしりと感じました。
生きている実感ってのがしっかりあったんだろうなぁって。
飲んでばっかりで仕事をしない上に女癖の悪い父・一夫や
そんな夫に愛想をつかせて家出を繰り返す母・静子。
ダメダメなんですが、でも憎みきれないというか
愛おしいというか。
この一夫がまた無茶苦茶なんです。
その日一日をいかに面白く過ごすかということが
重要なので子供の喧嘩にもずいずい口を挟むし
口だけじゃなくて手も出す。
でも熱い男なんです。
ヤンチも熱さをちゃあんと受け継いでて
時々見せる正義感や義侠心なんてのが
かっちょよいんです!
おススメの1冊です。

テーマ:オススメの本 - ジャンル:本・雑誌

【2007/04/03 23:35 】 | おススメ! | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
山田正樹 『雨の恐竜』
雨の恐竜 雨の恐竜
山田 正紀 (2007/03)
理論社
この商品の詳細を見る

★★★☆☆
恐竜の仕業かと思われるような状況で
部活の顧問が亡くなったという報せを聞いたヒトミは
故あって事件に関わることになる。
事件の真相に近づくにつれ
疎遠になっていたかつての友人との旧交を取り戻していくがー。
うーん。微妙。
なんともいえない違和感が。
展開の妙さも主人公達の性格にも
どうにもなじめませんでした。
新レーベルの第一弾として相応しいかといわれると
うーむとうなってしまいます。
もっと読みやすいというかとっつきやすい小説の方が
今後の行方を考えると良いんではないだろうかなんて思います。
が。しかし!
今後のラインナップを見るとかなりの豪華さ。
こりゃ楽しみです。
ちなみにホームページはコチラからどうぞー。
は。蛇足ではありますが。文中にも出てきた
福井の恐竜博物館は恐竜好きの心をグッと掴む
ステキスポットです。
ちょっとアクセスが悪いのですが
行く価値アリです。

テーマ:推理小説・ミステリー - ジャンル:本・雑誌

【2007/04/02 22:52 】 | ミステリー | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
ナイト・ミュージアム
ナイト・ミュージアム見てきました!めっちゃ面白かったですー!
自然史博物館で夜警をすることになったラリー。
3人の老警備員から引き継いだ仕事は
実はとっても大変な仕事で・・・。
なんとそこの博物館に展示されているものは
夜になると動き出すんです。
ティラノサウルスやモアイ像、
セオドア・ルーズベルト、西部開拓時代やローマ時代の
ジオラマ、みんなみんな動き出す!
映像が面白いのと、展開がユーモラスなのと
親子の愛情物語と、そこここで笑えるので
見所たくさんでした!
おススメですー。

テーマ:今日観た映画 - ジャンル:映画

【2007/04/01 23:20 】 | 映画 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
| ホーム |