三島由紀夫 『金閣寺』 新潮社
金閣寺 金閣寺
三島 由紀夫 (1960/09)
新潮社
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★★★★☆
金閣炎上。
しかしてその原因となったのは
一人の青年僧の苦悩と金閣の美しさへの執着であった。
青春の陰鬱さというか、
人生のかげりと対比して描かれる金閣の
実物とはかけはなれ、「美」そのものであるかのような
圧倒的な存在感。
鬱屈し、どこか澱んだ若さと
古来より存在するのに堂々たる威容を誇る金閣。
それでも憧れ、焦がれ、美しさに慄きつつ、
最後にはそれを燃やしてしまうという背徳。
溝口の心理を繊細に、そして流麗に紡ぐわけですが、
理解に難いところもしばしば。
それでも最後まで興味深く読めたのは
この文章のもつ独特の余韻のせいかなぁと。
そして現実の事件とは違い、
ラストの溝口のふてぶてしさ。
たくましくすらある。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

【2007/12/06 23:52 】 | 日文 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
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