つれづれに読んだ本の内容をご紹介していければなぁと思っております。ミステリーに偏りがちかもしれませぬ。目標は毎日更新です。あくまで目標ですが・・・。
★★★★☆ 金閣炎上。 しかしてその原因となったのは 一人の青年僧の苦悩と金閣の美しさへの執着であった。 青春の陰鬱さというか、 人生のかげりと対比して描かれる金閣の 実物とはかけはなれ、「美」そのものであるかのような 圧倒的な存在感。 鬱屈し、どこか澱んだ若さと 古来より存在するのに堂々たる威容を誇る金閣。 それでも憧れ、焦がれ、美しさに慄きつつ、 最後にはそれを燃やしてしまうという背徳。 溝口の心理を繊細に、そして流麗に紡ぐわけですが、 理解に難いところもしばしば。 それでも最後まで興味深く読めたのは この文章のもつ独特の余韻のせいかなぁと。 そして現実の事件とは違い、 ラストの溝口のふてぶてしさ。 たくましくすらある。 |
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