山川方夫 『夏の葬列』 集英社
夏の葬列 (集英社文庫)夏の葬列 (集英社文庫)
(1991/05)
山川 方夫

商品詳細を見る

★★★☆☆
あぁ。惜しい。最初の短編三篇は良いのに
後半に入ってる中篇がイマイチ。
私小説を読んでるあの憂鬱さが蘇ってきたり。
「夏の葬列」
かつて空襲を受けた因縁の地に戻ってきた男。
彼は昔そこで少女を裏切った過去を持っていてた。
変えられない過去とあがなえない罪。
人生の痛切さ、皮肉さ。
「待っている女」
誰かを待つようにしている女の姿が目に入る。
何時間経ってもそこにいる。
男は意を決して女に声をかけるが。
若干ファンタジー風味なんですが、
夫婦の愛が蘇る様がこぎみ良いです。
「お守り」
ある晩、帰路に着く男の前を似たような男が。
なんとその男は彼の帰ろうとしていた
家に入っていくが・・・。
現実的なラストが待ってるんですが、
これがいささか恐ろしいのです。

こういうショートストーリーばかりだったら
もっと良かったのに残念。
解説もなんだか微妙。
作品と作家は分けて論じるべきなんだと思うんですが。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

【2008/01/18 21:19 】 | 日文 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
| ホーム |