京極夏彦 『厭な小説』 祥伝社
厭な小説厭な小説
(2009/05/14)
京極 夏彦

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★★★☆☆
ホラー・・・ではないかもしれません。
でも、なんだかすごく厭なお話ばかりなんです。
まぁ、タイトルからして厭な小説なんですが、
思いもかけない厭さばかり。
家の中の見知らぬ子供だったり、
話の通じない恋人だったり、嫌がらせのような
行動を繰り返す老人だったり。
こんなことがあったら厭だなぁと
思えるお話ばかりではあるものの、
すんげぇ怖い!とか、いやぁな気持ちになるかというと
そうでもなく、けっこう淡々と読み進められてしまいます。
この小説の装丁がたいそうステキなので
ぜひじっくり見てみてください。

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【2009/05/26 23:42 】 | ホラー | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
恩田陸 『訪問者』 祥伝社
訪問者訪問者
(2009/05/14)
恩田 陸

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★★★☆☆
亡くなった峠昌彦という映画監督について取材しにきた
雑誌記者を名乗る井上とカメラマンの長田。
彼らと対峙するのはかつて峠昌彦と親交のあった
朝霞家の老人達。
インタビューが進むにつれ、過去の事件が明らかにー。
嵐の館もの!・・・なんですが、
連続殺人も密室殺人も起こりません。
語りの芸がメインです。
最初の方に
「話がながくなることはむしろ望むところだったが、
望んだ方向に向かわず、
迂回したり脱線しそうな予感がする」
という、井上の心情があるんですが、
それがまんま読者の心情と一致するような。
淡々と進む物語で、幾人かの訪問者が
アクセントにはなるものの、増えたところで
物語の展開に大きな広がりがないので
うーん。微妙やもしれません。

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【2009/05/25 20:44 】 | ミステリー | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
消されたヘッドライン
消されたヘッドライン
監督:ケヴィン・マクドナルド
脚本:トニー・ギルロイ、ビリー・レイ
マシュー・マイケル・カーナハン
主演:ラッセル・クロウ

タイトルのセンスの悪さにドキドキしながら
見に行ったのですが、なかなかに面白かったです。
国会議員のスティーブンの下で働いていた
ソニア・ベーカーとう調査員が通勤途中で事故死する。
しかし、彼女は議員と愛人関係にあったことが発覚する。
ワシントン・グローブ社のカル・マカフリーは
その記事を書くように任されるが・・・。
緊張感を持ちながらもどんどん展開していくので
2時間ちょい飽きることなく見ることができました。
ただ、ベン・アフレックとラッセル・クロウが
大学の時の同級生という設定には
だいぶの無理があるんではないかと。
あと、ラストの展開でちょっとこんがらがりました。
でももう一回見るほどのものでもないかなーと。
・・・・※・・・・※・・・・※・・・・※・・・・・
映画とは全然関係ないんですが、
この映画、東宝で見たんですね。
んでポイント溜まってたから
2人分使おうと思ったら、本人様限りですって!
知らんかったがな。
溜めるのは本人だけでもまぁ仕方ないけど
使うときくらい自由にさせろよと。
・・・納得いかんのは私だけかしら。
てか東宝の経営者はこれを読むべき。
顧客満足に関して、偏りはあるけれど、
きっと勉強になるはず

「お客様に真剣」ですか?―サービスの合言葉「お客様に真剣」ですか?―サービスの合言葉
(2009/04/07)
高橋 滋

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【2009/05/24 20:07 】 | 映画 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
道尾秀介 『龍神の雨』 新潮社
龍神の雨龍神の雨
(2009/05)
道尾 秀介

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★★★★☆
二組の兄弟がたどる数奇な運命を描いたミステリー。
蓮と楓の兄妹は義理の父に殺意を抱いていた。
母が亡くなり、再婚相手だった義父は酒に溺れ、
仕事を失い、兄弟に暴力をふるうこともあったのだ。
辰也と圭介は父を亡くし、義理の母との仲が
うまくいってはいなかった。
未必の故意により義父を亡き者にしてもかまわないと
思っていた蓮。しかし、近づく台風によって
思いもかけない展開に。
・・・・!!!!
面白い!!!
兄弟たちのそれぞれの想いや、家族の絆を
ちりばめつつも、読んでる最中
すごく不安な気持ちというか
嫌な感じになって、大変面白いのです。
一つのエピソードで、しかもそんなに
日数の経過もないのにぐいっと引き込ませる展開で
ど・・・・どうなるんだろうと、読み進め、
最後になんと!!!という結末に
着地する、その筆さばきの鮮やかさ。
コンスタントに作品が発表されますが、
どれも高水準で安心して読めますな。
以下ネタバレ含みますので反転を
・・・・と、いっても相変わらず大したことは
書いてません!

ダメ親父が陰で頑張ってるって話が
すごく好きというかグッときて、
親父好きとしてはたまらんです。
なんか一生懸命さとか
それでも報われない辛さとか
哀愁とか、いろんなものを感じるのです。
なので酒に呑まれつつも、
それでもなんとかやりなおそうと
ハローワークに通ってることが
わかるところとか、もう涙ぐんでしまいまして。
うう。道尾さんには人情モノもかいてほしい。
そして変質者なみの怪しさを発揮した
辰也の不器用さも実に微笑ましい。
うまいなぁ。

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【2009/05/22 22:37 】 | ミステリー | コメント(2) | トラックバック(0) | page top↑
万城目学 『プリンセス・トヨトミ』 文藝春秋
プリンセス・トヨトミプリンセス・トヨトミ
(2009/02/26)
万城目 学

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★★★★☆
独立した権限を持つ会計検査院。
ばらまかれた税金が正しく使われているか検査する機関である。
そこの調査員3人が赴いたのは大阪。
しかし、そこでは思いもかけない話が待ち受けていた!
と、いうわけで発想とか、話の転がり方とか
すごく面白いんです。面白いんですが、
やはり無理がある。
説得力に欠けるというか、うーんちょっと
ふわふわしてしまっているような。
惜しい感じがいたします。
ただ、個々のキャラクターは大変ステキ!

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【2009/05/17 23:32 】 | 日文 | コメント(0) | トラックバック(1) | page top↑
結城充考  『プラ・バロック』 光文社
プラ・バロックプラ・バロック
(2009/03/24)
結城充考

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★★★☆☆
冷凍コンテナから見つかった14体の死体。
その事件を追うことになった警察官のクロハだが・・・。
最初は登場人物の名前表記がカタカナだったことに
違和感というか、ライトノベル感があって
お話に入り込みづらかったんですが、
途中でちょっと面白くなりだして、
最後までずずいっと読めてしまいました。
ただ、帯で有栖川さんが使ってるコメント、
なんかの帯でも見たような・・・・。
うーむ。

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【2009/05/13 21:55 】 | ミステリー | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
セルジュ ブリュソロ 『黒い城の怖ろしい謎』 角川書店
ペギー・スー〈5〉黒い城の恐ろしい謎 (角川文庫)ペギー・スー〈5〉黒い城の恐ろしい謎 (角川文庫)
(2006/06)
セルジュ ブリュソロ

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★★★★☆
ペギー・スーシリーズ第五弾!!
このシリーズすごく好きなんですよ。
荒唐無稽というか、突拍子もない出来事がどんどん
起こって、ノンストップでぐいぐい読めてしまうのです。
1冊の中に、3冊か4冊分くらいの内容が
詰まってるのです。濃縮。凝縮。
今回の冒険は
砂の体から人間の体に戻りたいと願った
セバスチャンが見た夢が発端になっております。
どんな夢を見たかというと、
治癒の魔法の書を置いている本屋に行けば、
必要な薬を手に入れる為に誰に連絡すれば良いか
分かるという夢。
ただし、その本屋は呪われた本屋で
本は読まれることを拒み、
なんと毒まで出すという怖ろしいもの。
けれどセバスチャンの普通の少年に
戻りたいという願いは強くて、
ペギースーと青い犬、ケイティーおばあちゃんと
ともに本屋を探す事に。
未読の方は一冊目、魔法の瞳を持つ少女から
お読みくださいませー!

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【2009/05/09 22:31 】 | ファンタジー | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
天童荒太 『悼む人』 文藝春秋
悼む人悼む人
(2008/11/27)
天童 荒太

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★★★★☆
人の死を悼む旅を続ける青年と、彼の家族、
彼を知ることになる雑誌記者、かつて夫を殺した女性
それぞれのパートが交互に描かれ、
「死」というものに対して粛然とした気持ちにさせられます。
ラスト付近の話のもっていきかたが
浮いてるというか、荒いというか陳腐というか
ここまで傑作を書いておいてここで留まるのかと
若干残念な感じがします。
他人の死を悼むということ、その行為自体の
是非はおいといて、「悼む」ということについて
真摯な気持ちになりまし。

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【2009/05/07 23:06 】 | 日文 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
映画 グラン・トリノ
グラン・トリノ
監督:クリント・イーストウッド
脚本:ニック・シェンク
主演:クリント・イーストウッド
妻を亡くしたばかりのウォルトは偏屈で頑固な老人だ。
息子達や孫とも溝があり、上手くはいっていない。
そんな彼の隣に暮らすのはモン族の一家。
姉のスーと弟のタオと知り合ったウォルトは
少しずつ自分の生き方を変えてゆく。
ウォルトはかつてフォードで自動車工を勤め、今でも
愛車のグラントリノはぴかぴかに磨き上げられている。
(けれど、彼はグラントリノを眺めるだけで
車に乗る姿はなく、自動車で栄えた
アメリカの姿、かつての強い男の姿が
もう無いことを暗喩してるようでやるせないんです。)
かつての美徳が失われ、息子や孫の失礼な態度に
怒りを覚えるウォルトと、未だ変わらぬ古い習慣を
保ち続けるモン族との交流は
時として笑いを誘い、微笑ましいんですが、
ストーリーが進むにつれてどんどん
息苦しくなってきます。
そしてラスト!!!
んもうなんてかっちょよいんだ
クリント・イーストウッド!!
最後の俳優業と言われておりますが、
最後に相応しいラストだと思います。
と、若干ウォルトとクリント・イーストウッドが
オーバーラップしてしまいますねぇ。
ウォルトの交友関係もなんだかすごく
良いんですよ。口の悪い爺さまばっかなんですが、
それでも信頼し合ってるのがわかるっていうか。
・・・思い出したら泣けてきました。
いや、ほんとに良い映画でした。
必見です。もう一回見に行こうかなぁ。

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【2009/05/06 20:39 】 | 映画 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
沢村凛 『脇役スタンド・バイ・ミー』 新潮社
脇役スタンド・バイ・ミー脇役スタンド・バイ・ミー
(2009/04)
沢村 凛

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★★★☆☆
6話の短編集かと思いきや、
最終話で全てのお話を繋ぐ重要な糸が
見えてくるというステキな作りになっております。
『カタブツ』でこの作者さんを知って
このあと注目だなぁと思ってたんですが、
いやぁ、しっかりとしたものを書き上げてきましたな!!
何様だ私はみたいな物の言い方なんですが、
いや、ほんとにしっかりしてるんですよ。
人の描き方がすごく巧いんです。
ラストにイマイチ納得できないので
★は3つなんですが、
一つ一つの完成度はすごく高いと思います。

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【2009/05/05 23:56 】 | 日文 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
マルチェロ・フォイス 『弁護士はぶらりと推理する』 早川書房
弁護士はぶらりと推理する (ハヤカワ・ミステリ文庫)弁護士はぶらりと推理する (ハヤカワ・ミステリ文庫)
(2004/01)
マルチェロ フォイス

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★★☆☆☆
「いかなるときでも心地よきもの」
イタリアのサルデニアで弁護士をしている
ブスティアヌ。羊泥棒の嫌疑をかけられた青年は
しかし彼の前にも姿を現そうとはしなかった。
羊泥棒から始まって殺人の容疑までかけられてしまう
青年を救うことはできるのか?
他に一編の中編を収録してあるんですが、
どっちもたいそう読みにくい。
訳が悪いのか、原文が悪いのかは分かりませんが、
実に読みにくい。話があっちいきこっちいき、
視点が飛び、誰の心理描写なのか見失いそうになることも。
まえがきと解説を最後に読んで、
一部の会話文の読みにくさには納得したんですが、
それでもね。っていうかまえがきを後で読めというならば
そもそもあとがきにすりゃ良いじゃないかと思ったのは
私だけなのか。

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【2009/05/04 23:52 】 | ミステリー | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
宮木あやこ 『セレモニー黒真珠』
セレモニー黒真珠 (ダ・ヴィンチブックス)セレモニー黒真珠 (ダ・ヴィンチブックス)
(2009/03/25)
宮木あや子

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★★★★☆
「セレモニー黒真珠」に勤める笹島、木崎、妹尾。
彼ら3人をメインに描かれる連作短編。
や。面白かったです!仕事の悩みあり、恋愛あり、人生あり。
涙あり笑いありグッときたり、微笑ましかったり。
登場人物がみんなすんごい魅力的なので
続編が読みたいです。
そんでもってこの表紙!かっちょいー。
ワカマツカオリというイラストレーターさんなんですが、
ステキですなぁ。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

【2009/05/02 20:56 】 | 日文 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
バーンアフターリーディング
バーンアフターリーディング
監督。脚本:ジョエル&イーサン・コーエン
キャスト:ジョージ・クルーニー ブラッド・ピット
面白かった!スプラスティックコメディに近いかも。
元CIAのオズボーン・コックス。
彼の書こうとしてる暴露本的自伝のファイルが
あれやこれやあって、ジムの従業員チャドとリンダの手に渡ってしまう。
そのファイルの謝礼を貰おうとたくらんだ2人は
コックスに連絡を取るが・・・。
うはははは。どんどん絡まる人間関係と
若干残念な感じのキャラクター達。
コックスは妻・ケイティに愛想をつかされてるアル中で
チャドは筋肉バカでリンダは全身整形のための資金繰りにあくせく。
さらに。ケイティとリンダと不倫中のハリーも出てきて
なにがなにやら。
途中ちょこっと出てくるCIA長官に一番同情。

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【2009/05/01 23:26 】 | 映画 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
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