光原百合 『扉守』 文藝春秋
扉守(とびらもり)
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★★★★☆
やー。やっぱり良いですね光原百合。好きだなぁ。
瀬戸内沿岸の町・潮ノ道。4つの山々にかこまれ、
少しばかり普通の町よりも色々なものが集まってくる。
人ではないものも、違和感無く溶け込んでいる潮ノ道で
起こる、不思議な物語。
「帰去来の井戸」
体調を崩している伯母が一人で切り盛りするお店を
手伝うことになった由布。
そのお店には昔からの謂れのある井戸があって、
潮ノ道を出ると時にそこの水を飲んでいれば
必ずもう一度ここに戻ってこれるというのだが・・・。
やっぱりノスタルジックというかどっか懐かしい雰囲気。
そんでもって登場人物たちが皆良い人たちばかりなんですな。
後々大活躍の了斎さんも出てきてます。
「天の音、地の声」
小さな劇団「天音」はいつも劇場ではないところで
公演をする。今回は、お化け屋敷と恐れられる場所で・・・。
畳たたきの健気さと、優しさに若干涙ぐみました。
うーん。うまいなぁ。
「扉守」
「セルベル」という雑貨屋を見つけた雪乃。
そこの店主は雪乃の異常を感じ取るが・・・。
なかなかに恐ろしい展開に。
そして潮ノ道には妙な力があるってことが
よくよく分かるお話になっております。
「桜絵師」
行雲の描く絵に見せられた早紀。
その絵が次第に変化していくことに気付くが・・・。
想像されるイメージがとても美しいのと、
「譲られた世界」というのが優しくて、
慈しみに満ちているんですな。
他の3編もそれぞれステキなのですよ。
いやいや、良いもの読みました。

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【2010/02/28 22:15 】 | ファンタジー | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
『恋するベーカリー』
恋するベーカリー
監督・脚本:ナンシー・マイヤーズ
主演:メリル・ストリープ
ベーカリーを経営するジェーン(メリル・ストリープ)。
3人の子供たちはそれぞれ独立し、少しばかりの
寂しさを感じていた。
そんな頃出会ったのが元夫のジェイク(アレック・ボールドウィン)と、
建築家のアダム(スティーブ・マーティン)。
2人の間で揺れるジェーンだが・・・。
や。面白かったです。
ジェイクの挙動不審さとか、ハーレイ(ジョン・クラシンスキー)の
間の悪さとか。映画館の中でもところどころ笑い声が上がってました。
前半くらいかな、出てきた3人の女友達のあけすけは外国っぽかったです。
それともこれくらいの年齢になるとああもあけすけになっていくのかしら。
ラストは若干消化不良気味ですが、
悪い終わり方じゃなくて良かったです。

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【2010/02/24 23:44 】 | 日文 | コメント(0) | トラックバック(1) | page top↑
別役実 玖保キリコ 『現代犯罪図鑑』 岩波書店
現代犯罪図鑑 (シリーズ「物語の誕生」)
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★★★★☆
実際に起こった事件の判例を読み解いて、
そこで何が起こったかを詳らかにしようと
想像力の翼を広げた一冊。
事件当時、何が起こったか、何を思ったのか、
おそらく当事者でさえよくわかっていないことを
分析してあって、あぁ、そうかもしれないって
思わせられました。
まぁ、だからどうということはないのですが、
大変興味深く読みました。
ところどころ挿まれる玖保キリコのイラストが
淡々と怖いのです。
特に、年齢の低い人たちの犯罪のシンプルさが怖い。

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【2010/02/22 21:43 】 | ノンフィクション | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
オーシャンズ
オーシャンズ
監督:ジャック・ペラン ジャック・クルーゾ
海の映像に期待して行ったんですが、
色の発色が悪いのと、あまりの単調さで途中うつらうつらと・・・。
で、最終的に日本の捕鯨への反対やらフカヒレ漁への
反対に繋がっていったのでうーん。
フカヒレ猟の映像はヒレを切られた鮫がくねくねしてて
すんごい可哀想でした。しばらく食べられないなぁ。
・・・って思ってたらまさかのロボット。
えええええ。これドキュメンタリーじゃないの?!
フランス人がカタツムリを食べることに対して
私は怒りを感じないし、阻止しようと思わないんですが、
なんだって彼らは鯨を食べることに対してあそこまで
ヒステリックになれるんだろう。
野蛮な日本人と進んだ西洋人っていう構図をわざわざ
映画館で見ることになるとは思わなかった。

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【2010/02/20 22:35 】 | 映画 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
大倉崇裕 『福家警部補の挨拶』 東京創元社
福家警部補の挨拶 (創元クライム・クラブ)
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★★★☆☆
倒叙ミステリー4編。
残念ながら、福家警部補のキャラクターの
魅力がイマイチ見えてこないかな。
コロンボみたいにじわじわ追い詰めるんですが、
若干嫌味。もうちょっと福家警部補に魅力がほしい。
睡眠をとらなくても平気とか、お酒に強いくらいしか
わかんなかったからなぁ。
コロンボみたいなおとぼけた感じというか、
とっつきやすさがほしいところですな。
ライバルである犯人達のほうが魅力的かも。
謎ときのほうはシンプルに面白いので、
あとは警部補のキャラクターだけです。
次回作に期待。

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【2010/02/17 23:26 】 | ミステリー | コメント(0) | トラックバック(1) | page top↑
ラブリーボーン
ラブリーボーン
監督・脚本:ピーター・ジャクソン
主演:シアーシャ・ローナン
ストーリー:14歳で殺されたスージー・サーモン。
天国とこの世の間にとどまっていた。
少しづつ壊れ始める家族、捕まらない犯人、
なんとか自分の存在を家族に伝えようとするがー。
なんか、もっと心温まるファンタジックな映画かと
思ってたんですが、けっこうスリリング。
そんでもってサスペンスフル。驚いた。
おばあちゃん役のスーザン・サランドンのコミカルさと、
スタンリー・トゥッチの不気味さとに映画としての
ギャップを感じたり。
天国のシーンもよくわかんなかったし、
そもそも「ラブリー・ボーン」って映画のタイトルが
よくわかんなかったなぁ。
あと、異様にエンドロールが長かった。
うーん。微妙。

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【2010/02/14 22:55 】 | 映画 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
西尾維新 『クビキリサクル』 講談社ノベルス
クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)
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★★★☆☆
絶海の孤島に招かれた天才達。
そこで起こる殺人事件。
一体誰が何のために。
ミステリーとしての完成度は低いと思うんですが、
多分こりゃあ、キャラクター小説だろうから、
ミステリーの完成度なぞ求めるほうが間違ってる。
で、肝心のキャラクターはといえば、無駄に
天才ばっかり。しかも、その天才ぶりが、イマイチ
伝わってこない。そんなバカな。
あと主人公がイマイチ。めんどくさい。
シリーズ第一作だからかなぁ。
あ。あと、登場人物の名前が無駄に凝ってる。
なんで電撃文庫だかなんだかで出さなかったんだろうこれ。

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【2010/02/13 22:53 】 | ミステリー | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
三木笙子 『人魚は空に還る』 東京創元社
人魚は空に還る (ミステリ・フロンティア)
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★★★☆☆
明治期の帝都を舞台に雑誌記者と美形の絵師が活躍するお話。
ミステリーなんですが、うーん。
雰囲気やら登場する小道具やら登場人物やらを
愉しむほうが多かったかな。
読み終わって、特に残るものがないような?
はて?ミステリーとして読むと肩透かし。
若い女子には受けそうですが。
続きも出てるので、そっちも読んでみます。

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【2010/02/11 23:56 】 | ミステリー | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
映画 パラノーマル・アクティビティ
パラノーマル・アクティヴィティ
見てきました!怖ぇ!!
ミカとケイティは結婚の約束をした若いカップル。
同棲中だが、最近家の中で不審なことが起こりはじめていた。
ミカは何が起こっているのか記録するために
ビデオカメラで撮影を始める。
ケイティは8歳の頃から、不思議な体験をしており、
家ではなく、自身に問題があることを知っていたー。
同じような画像が続くので、若干飽きがこなくもないのですが、
どんどん陰湿になる現象が恐ろしくて、
ラストは心臓が止まりそうになりました。
ミカの行動は若干頭が悪いんじゃないかと心配になりましたが、
それすら伏線だと思うと、なかなかに良い人物造詣だなぁと。
エンドロールのやりかたも面白かったです。
低音は使いすぎ。

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【2010/02/10 23:54 】 | 映画 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
鈴木志保 『コミック 食堂かたつむり』 ポプラ社 
コミック 食堂かたつむり
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★★★☆☆
あらやだ。マイラブ鈴木志保が『食堂かたつむり』をコミック化してる!
原作がイマイチだったので、買おうかどうか迷ったのですが、
やはり鈴木志保作品は全部持ってなきゃファンじゃないと
思ってゲットしました。
でもやっぱり原作がイマイチなので
コミック化してもイマイチのまま。
絵柄はかわいいし、構図もやっぱり
独特で面白いので、鈴木志保が好きだと再確認。
原作は映画になったそうですが、
これを映画化するくらいなら、
朱川湊人の作品を映画化してほしいなぁ。
そしたら見に行くんだけどなぁ。

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【2010/02/09 21:29 】 | コミック | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
『スクラップホリックの本』 アシェット婦人画報 
スクラップホリックの本―かわいいスクラップブックのつくり方
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★★★★☆
か・・・・かわいらしい!!!
表紙が出ないのがほんとに残念。
創作意欲を刺激されるものあれこれ!
アイデアもなるほどってなるし、
道具の使い方をみても、
そんなに難しいテクニックを使ってるわけじゃなくて、
センスが光るものばかり。
いやいやいや。こりゃステキ。
紙好きにはたまらん一冊です。
後ろのほうについてる、スクラップ素材集も
ステキすぎ。なにこれ!なにこれ!
こんな本、待ってました!!

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【2010/02/08 21:06 】 | 趣味 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
杉基イクラ 『サマーウォーズ 2』 角川書店
サマーウォーズ (2) (角川コミックス・エース 245-2)
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★★★☆☆
1巻ではほとんど映画のままだったんですが、
ちょっとずつ新しいセリフや展開が出てきましたな!
そしてこの巻で理一さんの名セリフが!
かっちょいい!
もっと見開き一ページ使ってどーんとやってくれちゃっても
良いのに!のに!
そして。サマーウォーズ [Blu-ray]
B002M3UEP4

3月3日発売予定の
サマーウォーズのブルーレイも予約しちゃいました!
うふふ。これで理一さんといつでも一緒だ!
発想が変態じみてますが、気にしません。
早く届かないかなぁ。

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【2010/02/06 20:21 】 | コミック | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
インビクタスー負けざる者ー
インビクタス
監督:クリント・イーストウッド
脚本:アンソニー・ベッカム
主演:マット・デイモン
1995年。新しく南アフリカの大統領に就任した
ネルソン・マンデラ。
彼はアパルトヘイトの人種差別からの決別と
国家の統一のためにも、ラグビーチームを
ワールドカップでの優勝に導こうとするが・・・。
面白かったけれど、イーストウッドにしては
ひねりがないというか、ベタというか。
ただ、音声の使い方がうまかった。
試合のシーンでは急に音が大きくなって、
臨場感がたっぷりでした。
てか日本弱かったのね。笑ってしまった。
他にもところどころ笑いどころがあって良かったです。

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【2010/02/05 23:54 】 | 映画 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
Dr.パルナサスの鏡
『Dr.パルナサスの鏡』
監督:テリー・ギリアム
脚本:チャールズ・マッケオン
主演:ヒース・レジャー

おんとし1000歳というパルナサス博士が率いる旅の一座。
博士の不思議な鏡をくぐりぬけると
そこにはめくるめくイマジネーションの世界が広がっていた。
しかし博士には実は秘密があり、かつて悪魔と交わした約束の
日が近づいていたのだ。
ううーん。映像は面白かったけど、お話としては
ちょっと説明不足なような。
若干置いてきぼり感が。
笑えるシーンも多いし、衣装とか美術とか素晴らしいから、
もったいないなぁ。

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【2010/02/03 23:20 】 | 映画 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
深水黎一朗 『花窗玻璃』 講談社ノベルス
花窗玻璃 シャガールの黙示 (講談社ノベルス)
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★★★☆☆
若かりし頃の瞬一朗がフランスにいた時に起こった事件の登場です。
ランス大聖堂からの転落死。さらに半年後にまたしても人死にが出る。
共通点はシャガールのステンドグラスを見ていたこと。
呪われているという噂がたつが・・・・。
ううーん。瞬一朗の手記を海埜刑事が読むという形なんですが、
その手記が大層読みにくい。
もちろん理由があってのことなのですが、
日本文学の美しさは何も漢字だけの問題ではないから、
なんだかなぁという気がします。
ただし、トリックや伏線の回収はお見事。
そのうちスゴイものを書いてくれそうな予感はするものの、
読者が犯人やら、読者が被害者やらといった
キワモノに走りがちなので、
そのスゴイものがいつ読めるかは未知数ですなぁ。
期待度はかなり高いんですが。

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【2010/02/02 23:10 】 | ミステリー | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
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