乾石智子 『炎のタペストリー』 筑摩書房

炎のタペストリー (単行本)

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内容紹介より
幼い頃〈火の鳥〉に魔法を奪われたエヤアルに突然生じた能力。その力が彼女を陰謀と戦火渦巻く世界に誘う。ひとりの少女の成長を描いた本格ファンタジー。

★★★★☆
一人の少女の成長と軌跡。
細部の作り込みがやっぱりスゴイ!
ファンタジー世界を支えるのは何たってリアリティ!
そのリアリティをいかに作るかって、どこまで綿密に世界観を構築しているかだと思うのですよ。
細かなところまで考えられて、築かれた世界にどっぷり!
しかも戦を終わらせようとする思いのひたむきさったら!!
炎の神様への願い事がすごく良かった。
今、こういう時代だからこそ、
一人一人が思い出すべき大切なことだと思いました。

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【2016/08/07 12:10 】 | ファンタジー | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
雫井脩介 『検察側の罪人』 文藝春秋

検察側の罪人

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内容紹介より
検事は何を信じ、何を間違えたのか。

東京地検のベテラン検事・最上毅と同じ刑事部に、教官時代の教え子、沖野啓一郎が配属されてきた。ある日、大田区で老夫婦刺殺事件が起きる。捜査に立ち会った最上は、一人の容疑者の名前に気づいた。すでに時効となった殺人事件の重要参考人と当時目されていた人物だった。男が今回の事件の犯人であるならば、最上は今度こそ法の裁きを受けさせると決意するが、沖野が捜査に疑問を持ちはじめる――。

★★★★★
最上の行動に目を覆いたくなりながらも、
覆った手の隙間から覗くように、
ページをめくる手が止められませんでした。
どうか最上が捕まりませんようにと祈りながら読んだのですが、
そこからの展開がもう!!
正義とは何か、司法とは何か、
人が人を裁くというのはどういうことか。
犯した罪と与えられる罰ははたして等価なのか。
最上の行動は許されざるものなのか。
私刑はなぜ許されないのか。
いやー。読めて良かった。オススメです!

テーマ:オススメの本 - ジャンル:本・雑誌

【2016/08/06 17:29 】 | おススメ! | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
嶺里俊介 『星宿る虫』 光文社

星宿る虫

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内容紹介より
人を中から喰らう虫の群れ。第19回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作
宗教団体施設で発見された死体は、どれも内部から未知の虫に喰われていた。
遺体周辺に流れる讃美歌。発光し空へ向かう虫の列。何がこの日本で始まる?
息つかせぬ展開。息を呑むシーン。
綾辻行人氏、あさのあつこ氏等選考委員を虜にした超魅力作!

★★★☆☆
日本ミステリー文学大賞ってことですが、純粋なミステリーじゃないような。
SFホラーサスペンスあたりの要素も多いです。
若干雑さというか、荒さというか、著者の年齢の高さを感じる部分が
ちらほらあったんですが、そこに目をつぶれば面白かったです!
最後がすごく良かった!途中で何となく予想できた結果ではあったんですが、
でもすごくすっきり!SFホラーの復興を目指して欲しいです。

テーマ:推理小説・ミステリー - ジャンル:本・雑誌

【2016/08/05 10:51 】 | ミステリー | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
有間カオル 『ボタニカル』 一迅社 

ボタニカル

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内容紹介より
樹木医・雨宮芙蓉は、心療内科医・朝比奈の依頼で、奇妙な仕事をしていた。
それは<ボタニカル病>――植物に寄生される未知の病気に侵された人々を診察すること。
様々な患者たちと出会い、彼らを治療すべく奔走する芙蓉。
綴られる四季の最後に秘められていた真実とは――。
せつなくて、あたたかくて、少しこわい、ボタニカル・ミステリー。
あなたはきっと、この結末に、幻惑される。

★★★★☆
少し怖くて、繊細で不思議。でもやっぱり面白い!
植物に寄生されるっていうのが怖いようで、でも
どこかに安心感があるような。
イメージした時の印象がとっても美しいですねえ!
詩的な一冊でした。

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【2016/08/04 17:29 】 | 日文 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
笹本稜平 『分水嶺』 祥伝社

分水嶺

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内容紹介より
風間健介は急逝した父の遺志を継ぎ、広告カメラマンから山岳写真家へと転身した。父の愛した厳冬の大雪山で撮影中、風間は絶滅したはずのオオカミを探す田沢保と出会う。十数年前、遭難の危機をオオカミに救われたという。さらに、彼が亡き父を尊敬していたこと、そして、大規模リゾート開発に絡んだ殺人犯だということを知る。風間は田沢と行動をともにするうちに彼の冤罪を信じた…。

★★★★☆
笹本さんの本はいつでも人生とは何か、
生きるということはどういうことなのかを深く考えさせられます。
決して説教口調ではなく、登場人物の生き方を見て、
自分の有り様を振り返って、あれ?このままでいいのかな?
と、立ち止まる時間をくれるような。

北海道の雄大で寡黙な山と絶滅したといわれているオオカミ、
そして自然の摂理をもはや思い出せなくなってしまった人。

冤罪なのに、それを受け入れ、己のなすべきことに
ただひたすらに邁進する田沢の姿が孤高で尊くって!!!

良いもの読みました。

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【2016/08/03 19:24 】 | 日文 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
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