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光原百合 『扉守』 文藝春秋

扉守(とびらもり)
4163287302

★★★★☆
やー。やっぱり良いですね光原百合。好きだなぁ。
瀬戸内沿岸の町・潮ノ道。4つの山々にかこまれ、
少しばかり普通の町よりも色々なものが集まってくる。
人ではないものも、違和感無く溶け込んでいる潮ノ道で
起こる、不思議な物語。
「帰去来の井戸」
体調を崩している伯母が一人で切り盛りするお店を
手伝うことになった由布。
そのお店には昔からの謂れのある井戸があって、
潮ノ道を出ると時にそこの水を飲んでいれば
必ずもう一度ここに戻ってこれるというのだが・・・。
やっぱりノスタルジックというかどっか懐かしい雰囲気。
そんでもって登場人物たちが皆良い人たちばかりなんですな。
後々大活躍の了斎さんも出てきてます。
「天の音、地の声」
小さな劇団「天音」はいつも劇場ではないところで
公演をする。今回は、お化け屋敷と恐れられる場所で・・・。
畳たたきの健気さと、優しさに若干涙ぐみました。
うーん。うまいなぁ。
「扉守」
「セルベル」という雑貨屋を見つけた雪乃。
そこの店主は雪乃の異常を感じ取るが・・・。
なかなかに恐ろしい展開に。
そして潮ノ道には妙な力があるってことが
よくよく分かるお話になっております。
「桜絵師」
行雲の描く絵に見せられた早紀。
その絵が次第に変化していくことに気付くが・・・。
想像されるイメージがとても美しいのと、
「譲られた世界」というのが優しくて、
慈しみに満ちているんですな。
他の3編もそれぞれステキなのですよ。
いやいや、良いもの読みました。

テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

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Author:ぴよった
本と、映画と、紅茶と、チョコレートが好きです。最近は落語に夢中です。
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