古川日出男 『サマーバケーションEP』
サマーバケーションEP サマーバケーションEP
古川 日出男 (2007/03)
文藝春秋
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★★★★☆
やっぱりなんてったって
目が離せない作家といやぁ、古川日出男ですよ!
井の頭公園から始まる、川を巡る冒険。
川ってのがまた良いじゃないですか。
分岐したり合流したりしながらも間違いなく
ゆるゆると続く川。
川の先には海がある。ロマンですな。
「ロマンだ。これぞロマン。
そしてロマンの果てに到達すべきは、ドラマだ」(P231)
海を目指して川を行く、幾人かの同行者達。
同行者達と出会ったり別れたりしながらも
ゆるゆると続く冒険。
言い切るというか、淡々と事実を説明するような
独特な文体なんですが、ラストが近づくに連れて
離れがたい味わいが出てくるのですよ。
いつかは終る事がわかっていても
続いてほしいと思うことってたくさんあるじゃないですか。
でも、やっぱりいつかは終るんですよ。
一抹の寂寥感と深い満足が得られる
得難い1冊です。
やはり日出男は只者じゃないのです。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

【2007/03/23 21:53 】 | 日文 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
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