初野晴 『退出ゲーム』 角川書店
退出ゲーム退出ゲーム
(2008/10/30)
初野 晴

商品詳細を見る

★★★★★
おお!面白い!
青春ミステリーなんですが、青春部分では笑えるし、ミステリー部分では
完成度の高さと鮮やかさに驚かされます!
高校一年生で吹奏楽部に所属しているチカと、幼馴染のハルタ。
彼らが出会う謎と人々。
「結晶泥棒」
文化祭で展示する予定だった化学部が作った硫酸銅の結晶が盗まれるという
事件が起こる。文化祭の中止を要求する脅迫状も送られてきて、
実行委員は恐々とするが・・・。
さりげなく出された伏線と、探偵ならではの知識!
高校生ならではの文化祭へかける思いも描かれてて、チカとハルタ、
それに草壁先生が登場して、物語へうまーく導入されます。
「クロスキューブ」
オーボエ奏者の成島さんを吹奏楽部へ勧誘しようと奮闘する
チカとハルタ。彼らに出された課題は成島さんの弟が残した
全ての面が白いルービックキューブ。
そこに隠されたメッセージとは?!
謎の解け方にも驚きですが、解かれた謎の切なさがたまりません。
油断してると泣かされますよ。
「退出ゲーム」
サックス奏者で演劇部に所属するマレンを吹奏楽部へ勧誘しようと・・・以下同文。
彼らに出された課題は即興劇。
P145の説明をそのまま引用します。
「設定されたシチュエーションでそれに合った役柄になりきる。そして
制限時間内にこのステージから退出すればいいだけの話。」
このゲーム、やってみたらすごく面白いかも。
多分試されるのは機転とひらめき。
難局をどう乗り切るかと、さらにマレンの過去に秘められた想い。
これもすごく良いんです。
ちなみに!ハルタのしょうもない戯曲には大笑いしてしまいました。
そしてチカと同じことを思いました。「あんた馬鹿でしょ。」
「エレファンツ・ブレス」
発明部の萩本兄弟が発明したのは、本人が見たい夢を見ることのできるオモイデマクラ。
むむ。これはどこまで書いたらネタバレになるか分からないので、
ぜひぜひ本文をご確認くださいませ。
とにかく4編ともすごく良かったのです。
こいつは新年早々縁起が良いや!
チカとハルタと草壁先生の恋の行方も気になるところだし、
シリーズ化超希望!!
なんてまぁ面白いんでしょ!おススメですよ!

テーマ:推理小説・ミステリー - ジャンル:本・雑誌

【2009/01/03 23:51 】 | おススメ! | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
<<戸川昌子 『火の接吻』 講談社 | ホーム | ワールド・オブ・ライズ>>
コメント
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://piyotta.blog39.fc2.com/tb.php/856-1b548b29
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |