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上田早夕里 『魚舟・獣舟』 光文社

魚舟・獣舟 (光文社文庫)魚舟・獣舟 (光文社文庫)
(2009/01/08)
上田 早夕里

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★★★☆☆
短編+ショートショート+中編の計6編で構成されてます。
「魚舟・獣舟」
陸地が今以上に少なくなった近未来。
生涯を陸へ上がらずに海で暮らす海上民たちの暮らしと
魚舟、獣舟と呼ばれる生物との関わり、さらに陸上民と
獣舟の関わりを描いたSF。
遺伝子や異形の生物をこの短さっていうのは酷じゃないかと。
もっと長く読んでいたかったのに、あっけなく終ってしまったので残念。
「くさびらの道」
九州で発生した感染症。オーリー症と呼ばれるその病は
タンパク質を栄養源とする寄生茸の狙いとなるのは
人間を始めとすると哺乳類。感染者の全身には茸が生えるという!
こ・・・怖すぎる。さらに怖いことがあるんですが、それは本編をご覧くださいまし。
「小鳥の墓」
これが一番面白かった。
後に警察に追われることになる男の回顧で、
ダブルE区と呼ばれる教育実験都市で暮らした少年時代が描かれます。
恵まれた環境でエリート達を育成するためのクリーンな理想都市と、
そこから抜け出した「外」の世界。
と、聞くとあさのあつこの「N0.6」の世界のようなのですが、
なんのそれだけでは終らない。都市のありようや、
淡々とした筆致で紡がれる男の心情が大変クール!
「火星ダークバラード」に登場する脇役のスピンオフのようなので、
こっちを読んでみたいです。

テーマ : SF小説
ジャンル : 本・雑誌

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本と、映画と、紅茶と、チョコレートが好きです。最近は落語に夢中です。
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